「シェイリーンさんと振り付けをしていく時に、自分が、『この曲はこのシーンで使われている』と言って、動画をシェイリーンさんに見せて、それに合わせて動きを一緒につくりあげていきました」

　1曲目は、調査兵団のエレンだ。

「1曲目は、まだ小さいエレンが、お母さんが食べられてしまい、調査兵団の人に持ち上げられながら手を伸ばしているシーン。曲の変わり目にでてきます」

　ここでは、悲しそうに手を前に伸ばす動きを取り入れた。また、スローパートとなる2曲目は、人類最強の兵士と言われるリヴァイ兵長に扮する。

「ゆっくりな曲ですが、ここはリヴァイ兵長が狂ったように巨人を次々と殺していくシーンです。怒りと、素早い動きをミックスさせることでリヴァイ兵長を演じるので、その強弱が大切になります。去年の『美女と野獣』でスローパートの雰囲気をやってきたので、それを活かしていきたいです」

　そして3曲目は、三浦にとって一番、感情移入できる場面だという。

「ファイナルシーズンの曲で、調査兵団のライナーがかっこいいシーンです。自分はスピードが合って突進していくタイプのスケーターなので、ライナーの疾走感が一番似ているかな。そこを意識して頑張っています。戦闘シーンなので、2曲目のスローパートとのメリハリを出したいです」

　思い入れたっぷりで創り上げたプログラム。アニメのシーンを思い出しながらの演技について聞かれると、こう答えた。

昨季はフリーで「美女と野獣」のプログラムを演じ、自らを「ビースト」とも表現していた　©︎Asami Enomoto

「去年の『美女と野獣』もそうですが、シーンごとに自分を感情にのせて滑るのが好きなので、アニメの曲は僕にとって滑りやすいかなと思います」

”三浦語録”が次々に生まれそうなプログラム

　7月8日の強化合宿公開日には、調査兵団の敬礼のセリフ「心臓を捧げよ」に則って、こう宣言した。

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