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14歳の島田麻央は“レディー・ガガ”で勝負「前半は少しにらむ感じ…後半は笑顔へ」フィギュア世界ジュニア女王が掲げる驚異的な目標とは 

posted2023/07/20 17:00

 
14歳の島田麻央は“レディー・ガガ”で勝負「前半は少しにらむ感じ…後半は笑顔へ」フィギュア世界ジュニア女王が掲げる驚異的な目標とは <Number Web> photograph by AFLO

「ドリーム・オン・アイス」での島田麻央。今季のショートプログラムはレディ・ガガの曲で臨む

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野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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 今年3月の世界ジュニア選手権を制した島田麻央(14)が、進化のシーズンへと準備万端の様子だ。7月8日に関空アイスアリーナで行われた全日本強化合宿・公開日には、レディー・ガガの曲に乗ってトリプルアクセルを成功。シニア女子のお姉さんスケーターに交ざり、ひときわ存在感を示していた。

「昨季は、ジュニア1年目で挑戦のシーズンでしたが、結果を残せて嬉しいです。今季は、ユース五輪に出たいのと、世界ジュニア2連覇をしたいです」

 昨季の世界ジュニア選手権では、浅田真央が記録した14歳5カ月を塗り替え、日本史上最年少となる14歳4カ月で優勝。今季の目標には「表現を伸ばすこと」と「トリプルアクセルと4回転トウループの2本成功」を掲げる。本人は『目標』という言葉を使ってはいるが、昨季の世界ジュニア選手権の時点ですでに演技構成点は8点台で、9点を出したジャッジもいた。シニアで十分に戦える表現力である。さらに昨季の国際大会で、2種類の大技を入れている女子は、ジュニア・シニアを通じて島田だけ。ジュニア界では完全な独走体制といえる。

 そんな島田が、さらなる表現力を目指して挑んでいるのが、新しいショート、レディー・ガガの『Americano』だ。振り付けは、カナダのアイスダンサー、ケイトリン・ウィーバーに依頼した。女性的なものから力強いものまで、表現の幅が広いダンサーである。

「ケイトリン先生からは、少し上から目線の強い女性、というイメージを伝えられました。去年までは、ただ『笑う』という表現しかしていなかったけれど、今年は『少し睨む』ところも加わったので、笑顔と怖い顔の使い分けが大切になります。ケイトリン先生が、すごく表現力のつけかたが上手で、細かく教えてもらいました」

今季の”驚異的な”目標とは…

 もともと真面目な性格で、普段から黙々と練習に打ち込むタイプ。多彩な表情を身につけるため、鏡を見ながらひとりで練習をしたという。

【次ページ】 今季の”驚異的な”目標とは…

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