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サイ・ヤング賞投手バーランダーが語った大谷翔平と対戦する感覚「ダンスをするように」 大谷のバーランダー評を伝えると…「それは嬉しいね」
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph byNanae Suzuki
posted2023/07/08 17:00
Numberの独占取材に応じてくれたバーランダー。3度のサイ・ヤング賞に輝いた最強右腕
2006年に17勝を挙げて新人王を獲得し、'11年、28歳の時には24勝5敗、防御率2.40でサイ・ヤング賞を初受賞した。順風満帆に見えたキャリアを黒い雲が覆ったのは、30歳を迎えた'13年だった。
「自分の体が変わったと感じたことは何度かあった。それを実感したのは'13年で、メジャー昇格から7、8年間やってきたことが通用しなくなってきたんだ」
手術後はまったく別人に見える投球に
'13年は13勝12敗、防御率3.46。体の変化に気づきながら無理な投球をしたことで筋肉を損傷し、翌'14年1月には体幹の筋肉修復手術を受けている。'14年は15勝12敗、防御率4.54、'15年には5勝8敗、防御率3.38と、成績は悪化していった。
「手術した後の投球は、リリースポイントがかなり高くなった。当時と今の投球メカニズムには多くの共通点があるけれど、まったく別人みたいにも見える」
この頃、フォームを見直すと同時に、データも活用するようになった。
「好調だったら(データを)頑なに拒んだかもしれないけれど、不調の時は柔軟に、そして素直になれるものだね」
打者に対して効果のある球と、そうではない球の分析結果をチームから見せられ、それを配球に生かした結果、'16年に16勝9敗、防御率3.04と持ち直す。
さらに、'17年に移籍したアストロズでは「タイガース時代以上にデータを活用することを学び、分析的な見地から自分が何を得意としているのか、より深く知ることができた」と振り返る。
進化のために見直したものもある。
チェンジアップだ。
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