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[徹底探求]日本人投手3年限界説は本当か?
posted2023/07/07 09:01
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
BUNGEISHUNJU
日本人投手はデビュー直後に一定の成功を収めても年を経るごとに成績を落としてしまうケースが多かった。果たして耐久力が不足しているという声は正しいのか。現役メジャーリーガーや球団幹部、記者の言葉から探った。
今では多くの日本人投手がメジャーリーグの先発ローテーションに定着し、大谷翔平、ダルビッシュ有のようにエース級もいる。WBCでマウンドに立った多くの選手の活躍もあり、日本人投手の質の高さはすでに全米に知れ渡った。近い将来、日本人初のサイ・ヤング賞投手が生まれても、もう誰も驚きはしない。
ただ、そんな日本人投手の弱点として、メジャーのトップレベルでの活躍が長続きしないことが取り上げられたことがあった。当初はある程度の成功を収めても、1、2年目をピークに頭打ちになるケースが非常に多かったのだ。