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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「オオタニはエンゼルスに“何を残すか”を意識している」現地記者が語る、大谷翔平の“今季の変化”「WBCでは輝いて見えた。同時に思ったのは…」
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byNanae Suzuki
posted2023/07/04 11:02
今季、活躍を続ける大谷翔平を取材する記者はどう見ているのか。地元・LAタイムズ記者のディラン・ヘルナンデスに話を聞いた
高校卒業当時、大谷はメジャー数球団からも誘いを受けた。結果的に、日本ハム入りしたものの、「二刀流」での起用には賛否両論があった。その後、NPBで結果を残しても、メジャー移籍の際は、否定的な見解が大半を占めた。
それでも、大谷自身の信念がブレることはなかった。
日本人の母を持つヘルナンデスは、大谷の精神的な強さに感嘆の思いを隠そうとしない。
「取材の時でも言葉のテンポが崩れず、質問者から目を逸らすこともない。どんな質問に対しても、精神的なコントロールができるのはすばらしい。日頃の独自のトレーニングも他人には見せないし、だれにも言わない。他の選手に大谷が何をしているかを聞いても、分からないと言うばかり。おそらく、すべてはグラウンド上でのパフォーマンスで評価してください、ということなのでしょう。自分がなりたい選手になれる、そんな自信があるようで、誰よりも自分の力を信じているような気がします」
大谷の存在価値はダントツの1位
メジャー6年目。これまで18年には右肘の「トミー・ジョン手術」を受け、19年には左ヒザの手術を受けるなど、フィジカル面で万全ではなかった。
「心技体」が充実した今季。ヘルナンデス記者は、大谷の実力、選手としての存在価値を「ダントツの1位」と言い切る。
今オフ、FA(フリーエージェント)となる大谷とエンゼルスは、どこへ進むのか。
同記者は、特有の感性で、次のステージを見つめていた。
<続く>