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「羽生善治会長、藤井聡太名人竜王」直筆免状を妻が欲しがってる…“七冠ブーム”に観る将マンガ家ビックリ「藤井先生を追い詰めた村田システムも!」
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida/Keiji Ishikawa,Hideki Sugiyama(Photograph)
posted2023/07/01 06:00
6月の将棋ハイライト。マンガは関連記事などからご覧になれます!
タフな3局を経て、28日に王座戦トーナメントで相まみえたのが、羽生善治九段です。現・七冠の藤井先生、七冠経験者にして永世七冠資格保有者の羽生先生、と対局を中継していたABEMAが紹介していましたが、画面に表示された経歴を見るだけでファンとしては手を合わせて「ありがたい……」と拝みたくなるレベルでした……。
そして実際の対局も夕食休憩以降までほぼ互角だったようで、最後は藤井七冠が自玉を巧みに逃がして羽生九段に勝利しました。そして永瀬拓矢王座への挑戦権を懸けたもう1つのカード、豊島将之九段-渡辺明九段の対局も気になって仕方がない。そんな思いを持っているのは僕以外の「観る将」も共通では?
3)「羽生会長」誕生→“羽生・藤井免状”が大ブーム
藤井七冠と白熱した対局を繰り広げた羽生九段ですが――ここからは「羽生会長」と呼ばせてください!
6月9日の通常総会で日本将棋連盟会長に就任しました。そして10日に行われた「観る将の聖地」を目指すという「駒テラス西参道」(早く行ってみたい)のオープンイベントにも出席するなど、早くも精力的な活動ぶりです。
そして話題となっているのが日本将棋連盟がアマ入段者として公認したことを示す「免状」。文末には時の連盟会長と名人、竜王が自筆で署名をしたためるわけですが、末尾に「会長 羽生善治 名人竜王 藤井聡太」と並ぶことに。両者ともにスーパースター、そして七冠経験者でもあるゆえ、申し込みが殺到して“数カ月待ち”とのニュースを聞きました。さすがの人気……。
ちなみに編集担当さんも「免状効果」を味わったそうです。
「この前、アマ有段者の方にお会いしたんですが『やっぱり2人のお名前が入った免状、手にしてみたいじゃないですか! 』と全集中して将棋に向かった結果、すぐに昇段して即申し込みしたらしいです(笑)。将棋ファンにそう思わせるだけのパワーがおふたりにある証拠ですよね」
わかります。なにせ、棋力ほぼからっきしの妻氏すら「羽生先生、藤井先生……免状が欲しいです!!」と熱を帯びているほどですから(笑)。
そんな妻氏がしっかり励んでいるのがNHKが放送している「将棋フォーカス」での豊島九段の将棋講座です。