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「翔平はバットがボールを噛む」大谷翔平は20歳から超人的!「アイツの本当のパワーだ」プホルス師匠の見立てとは…日米200本塁打に至るまで
posted2023/06/25 17:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
<名言1>
僕の感覚ですけど、翔平の場合、バットがボールを噛むんですよ。
(平松省二/Number861号 2014年9月18日発売)
◇解説◇
信じられないほどのハイペースで本塁打を量産する大谷翔平が、また1つの節目を達成した。現地時間6月23日(日本時間24日)に行われたロッキーズ戦、大谷は第3打席でインコースの厳しいボールを強振すると、高々と上がった打球はブルペンを併設するライトスタンドへと着弾した。ア・リーグ本塁打王争いでライバルのジャッジ(ヤンキース)と6本差、ナ・リーグと合わせても両リーグトップとなる25号本塁打は、日米通算200本塁打の節目の一撃となった。
20歳にして「チームナンバー1じゃないかな」
大谷は日本で48本、アメリカで152本のアーチをかけてきた。これまで日本人強打者がメジャー移籍後、ホームラン数がおしなべて減少してきたことを思えばこの量産ぶりも信じられないことだが……日本プロ野球でも大きな話題となった二刀流挑戦の序章の頃から、すでに大谷の長打力に日本ハム関係者は目を丸くしていた。
冒頭の言葉は打撃投手を務めていた平松の言葉だ。「ただ単に100%の力で振るんじゃなくて、逆方向に打ったり、いろいろ試しながら振ってる。20歳ぐらいじゃ、なかなかできないよ。飛距離も、もうチームナンバー1じゃないかな」
彼はさらにこう続け、大谷の向上心の高さを間近で見ていた。
稲葉が語った「天性のもの」とは
<名言2>
センスというか、天性のものだろうね。
(稲葉篤紀/Number861号 2014年9月18日発売)
◇解説◇
大谷が日本ハムに入団した頃、先輩たち――例えば現在同球団のGMを務める稲葉も――現役時代、大谷のバッティングの才能に目を見張っていたそうだ。