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「5段階評価」でポルトガル勢の今季総括 “5点満点”守田英正はメディア・監督が「献身的」と絶賛! 代表復帰の相馬勇紀、GK中村航輔も… 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byKiichi Matsumoto/JMPA

posted2023/06/13 17:00

「5段階評価」でポルトガル勢の今季総括 “5点満点”守田英正はメディア・監督が「献身的」と絶賛! 代表復帰の相馬勇紀、GK中村航輔も…<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

カタールW杯メンバーだった守田英正と相馬勇紀。所属するポルトガルリーグでどんなシーズンを過ごしたか

 そして、昨年9月7日、「子供の頃からの夢だった」と語る欧州CLに初出場を果たした。相手は日本代表MF鎌田大地と元日本代表MF長谷部誠が在籍するフランクフルトだったが、中盤の守備の要となったばかりか先制点をアシスト。3-0で快勝する立役者の1人となった。

監督からの“攻撃面での助言”とは

 9月30日のジウ・ヴィセンテ戦(MF藤本寛也が所属)でも、1得点1アシストと大暴れした。昨年のワールドカップ・カタール大会に出場した後、体調を崩してしばらく欠場したが、1月下旬に復帰。以後、コンディションを回復し、好調を持続してシーズンを終えた。41試合出場、6得点、4アシストはいずれもキャリア・ハイ。2021~22年に比べ、得点は3倍、アシストは4倍に増えた。

 ルーベン・アモーリン監督は「常にチームの勝利を最優先し、献身的にプレーしてくれる」と称賛。地元記者から攻撃面で著しく成長したことについて聞かれ、「『勇気を持って前へ出て行って、もっと攻撃的にプレーしてくれ。君にはその能力がある』と言い続けてきた。そして、彼はその通りにプレーしてくれた」と説明した。

 スポルティングとの契約は、2026年6月末まで。地元紙は欧州の複数のクラブが興味を示していると伝えているが、当面、来季もスポルティングでプレーする意向のようだ。

 今季チームはリーグ4位に終わり、来季は、欧州CLではなく欧州リーグに出場する。守田のさらなる成長を期待したい。

ポンテいわく「中村航輔は日本人GKでNo.1」

<GK中村航輔(28、ポルティモネンセ、元柏、福岡、元日本代表):★★★★>
(リーグ)30試合46失点、(国内カップ)2試合3失点、<合計>32試合49失点
市場価格:40万ユーロ(約6000万円)→60万ユーロ(約9000万円)

 的確なポジショニングと鋭い反射神経が持ち味で、守備陣を統率する能力も高い。

 2021年1月に柏レイソルからポルティモネンセへ移籍したが、最初のシーズンは全く出場できず、昨季も3試合の出場に留まった。しかし、今季初めに去年まで絶対的なレギュラーだったGKが退団。リーグ第5節に先発すると、好守を連発してチームの勝利に貢献した。これでコーチングスタッフの信頼を獲得し、以後、最終節まで30試合フル出場を続けた。

 今季のリーグでのシュートストップ数は141で、出場したのが全34試合中30試合でありながら、全GK中最多(注:2位は121で、大差をつけている)。 チームは18チーム中15位で、辛うじて1部残留したが、地元メディアは「ナカムラの奮闘がなければ、かなりの確率で2部へ降格していた」。クラブの副会長を務めるロブソン・ポンテは、「日本人GKでは彼がナンバーワン」と誇らしそうだ。 

 この活躍が日本代表の森保一監督の目にも留まり、6月の強化試合に呼ばれた。日本代表に招集されたのは、2019年12月以来、3年半ぶりだ。 

【次ページ】 冬の移籍で加入、相馬の成績はどうだった?

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