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野球を変えた阪神・岡田彰布監督の最高傑作「JFK」誕生秘話…ノムさんのぼやき「6回で攻撃が終わりや」「いつからルール変わった?」
text by
酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2023/06/07 17:00
2005年の阪神優勝の立役者となった黄金のリリーフ陣「JFK」(左から)ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之
「JFKが出て、リリーフ投手の選手寿命は確実に長くなったし、その価値も見直された。我々のころは、1イニングの中継ぎで1億円もらえるなんて思いもしなかったから」
球史に残る継投パターンを編み出したのは、監督の岡田彰布だ。野球を知り尽くす智将らしい、柔軟な着想があった。
「なんでラッキーセブンって言うと思う?」
'05年2月。
阪神は沖縄県恩納村のホテルをキャンプの拠点としていた。コーチ陣とともに囲む食卓で、ふと、岡田が問いかけた。
「ラッキーセブンって、なんでラッキーセブンって言うと思う?」
拍子抜けする面々を見渡し、言葉を継ぐ。
「ラッキーセブンってお前、そのイニングに得点が入る確率が非常に高いから、ラッキーセブンって言うんやろ」
周りが相槌を打つと、真顔でつづけた。
「だから、このラッキーセブンのところをビシッとゼロで抑えられる投手を作るのが一番大事やろ。7回に相手の流れを止められたら、あとはいけるやろ」
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