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プロ野球PRESSBACK NUMBER
DeNA山崎康晃が初めて明かす母・ベリアさんの闘病秘話と守護神の誓い 余命宣告にショック「そこまでしなければ後悔する」と沖縄行きの飛行機に飛び乗って…
posted2023/05/14 11:04
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
SANKEI SHIMBUN
好調の横浜DeNAベイスターズの守護神・山崎康晃投手が語る「母への思い」。2021年に亡くなったフィリピン出身の母・ベリアさんの知られざる闘病秘話と、守護神への熱い思いとは。〈全2回の#2/#1へ〉
最愛の母・ベリアさんが亡くなったのは2021年10月28日、51歳の若さだった。その数年前から大きな病の告知を受け、闘病していた。
「3年くらい闘病していました。最初に聞いた時は(余命が)2年と言われて……ショックでした。でもその時に自分にできることは何でもしよう、と思ったんです。姉とみんなでサポートしようって、同じマンションの中に部屋を2つ借りました。そこで最後に家族のいい時間を過ごせたと思っています」
フィリピンから、ベリアさんの母も呼び寄せた。山崎にとっての祖母と親子三代の時間を過ごし、自らのルーツを見つめ直す機会にもなった。
「(祖母は)当時89歳とかでしたかね。膝や腰も悪いんですが、日本に来て会うことができてすごく喜んでくれました。母は8人きょうだいの下から2番目。日本に出稼ぎに来てから、親父と結婚して僕が大人になった後もずっと仕送りを続けていたんですよ。これからはその仕送りも僕がサポートしますからって。逆に母をフィリピンに帰らせてあげたいとも思っていたんですが、コロナ禍もあってそれは叶わなかったですね……」