濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
岩谷麻優が“初の凱旋大会”で伝えた「キラキラでハッピーな感じ」客席から凄まじい紙テープ、ヒールの大江戸隊も楽しそう…記者が見た名場面
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2023/04/16 17:02
自身初の「凱旋記念大会」で存在感を見せた岩谷麻優
明かした思い「ベルトを持っていない今だから…」
2011年1月デビューだから、キャリア13年目。これまでも山口での試合はあったが“初凱旋試合”が今でよかったとも言う。
「自分が成長して、岩谷麻優のファイトスタイルが確立できたと思えるのが今なんです。それにベルトを持っていない今だから自由にできる面もある」
IWGP挑戦も、やはり今だからこそ。岩谷は昨年11月、初代王者決定トーナメントの決勝でKAIRIに敗れている。再びベルトを狙うのは時期尚早ではないかと思う者がいるかもしれないと、他ならぬ岩谷が感じている。
「でも、実感としては今が一番、調子がいいんですよ」
“スターダムのアイコン”のこれから
岩谷は“アイコン”として、長い間スターダムを背負って闘ってきた。とりわけ“赤いベルト”ワールド・オブ・スターダム王者時代の体を張った激闘ぶりはよく知られている。
赤いベルトは2020年に失った。でもそれで“一線を退いた”つもりはない。無冠の期間が長かった分、心身ともにリフレッシュできているのかもしれない。
「岩谷は体ボロボロじゃないのか、ヒザ大丈夫かって思う人も多いと思うんですよ。でも大きなケガはしてないですし、今はテーピングも手首だけ」
IWGP女子王座は、その名の通り新日本プロレスが認定するタイトルだ。タイトルマッチは新日本の興行、それに海外でも行なわれてきた。そんなベルトを巻けば、岩谷のレスラー人生にも新たな局面が訪れるだろう。挑戦を表明したのが地元の山口であることにも、きっと大きな意味がある。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。