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目標は「ダブル世界一」。開幕4番吉田の飽くなき欲求。
posted2023/04/15 09:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
KYODO
'09年以来、3大会ぶりとなるWBC世界一奪回の立役者となったレッドソックスの吉田正尚は、激闘の決勝・米国戦からわずか9日後の3月30日、本拠地フェンウェイパークで、心静かにプレーボールのコールを待っていた。
「米国の国歌を聞いて、ジーンと来るものがあった。この舞台に立って満足することはないけれど、本当にいろんな人に感謝しなければいけないと思いました」
昨オフ、レッドソックスと5年総額9000万ドル(約119億円)と、日本人野手の1年目としては最高の条件で契約。重圧は、痛いほど感じてきた。その一方で、目指してきた舞台に立った感慨は格別だった。