捕手の二塁送球はプロの世界でも2秒を切れば早いと言われるが、堀捕手の最速タイムは1秒81。スカウトは「あれだけ肩が強い選手は、なかなかいません。本人も肩に自信があるので、低い送球を徹底しているのだと思います」と評する。そして、もっと肩の強さを生かす方法があると話す。

「今は上半身の力、本来持っている肩の強さで送球しています。無駄を省いた素早いステップを身に付ければ、二塁送球のスピードも精度も上がります。堀選手は足が速く、細かい動きも苦にしないように見えるので、まだまだ強肩に磨きをかけられます」

報徳学園の堀柊那　©Nanae Suzuki

「打てる捕手」になれればドラフト上位候補にも

　守備力が問われる捕手で肩の強さは大きな武器となる。さらに、「打てる捕手」を印象付けると、ドラフトの上位候補となるという。スカウトは「今は上半身に頼った打ち方をしているので、木製バットでも打球を飛ばすためには下半身の使い方を覚えた方が良いと思っています」と指摘した。

　5人の選手は世代トップクラスの力を持っているといっても、まだ高校3年生になったばかり。課題があるのは当然。それ以上の可能性を秘めている。

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