甲子園の風BACK NUMBER
「これが甲子園なのかな」選手・監督でセンバツVの比嘉公也41歳も驚き…チーム打率No.1の沖縄尚学を襲った「信じられないこと」とは
text by
間淳Jun Aida
photograph byJIJI PRESS
posted2023/04/03 11:03
春夏通じて沖縄県勢初の甲子園優勝校という歴史を持つ沖縄尚学。比嘉公也監督は今回の戦いをどう感じたか
「選手それぞれが成長を見せてくれましたし、夏に向けた課題も見つかりました。チャンスで点を取り切れるようにしていかなければなりません。連戦になる甲子園で勝ち上がるにはエース以外の投手がポイントになりますが、儀部を登板させられたのは良かったと思っています」
甲子園にはまだまだ不思議があった
1、2回戦はエース東恩納投手が完投したが、この試合は儀部皓太朗投手が先発マウンドに立った。ボールを低めに集めて長打を許さず、4回5安打1失点と試合をつくった。1点差の試合展開となり、5回から東恩納投手に継投し、予定していた投手を送り出すことはできなかったが、エース以外の投手が甲子園の舞台を経験できたことは大きな収穫となった。
1999年のセンバツで、沖縄尚学のエースとして沖縄県勢初の頂点にチームを導いた比嘉監督。2008年には指揮官として、センバツ優勝を果たしている。熟知していたはずの甲子園には、まだまだ不思議があった。
「今回、甲子園で2勝できたのは夏につながります」
想定外が起きないようにチームを強化し、再び聖地へ戻って来る。
(つづく)
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