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《WBC日米成績比較》大谷翔平の“兄貴”トラウトにアレナド、「恐怖の9番ショート」超強烈打線も…エース級がいない先発に「速攻」を 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNaoya Sanuki,Getty Images

posted2023/03/21 19:02

《WBC日米成績比較》大谷翔平の“兄貴”トラウトにアレナド、「恐怖の9番ショート」超強烈打線も…エース級がいない先発に「速攻」を<Number Web> photograph by Naoya Sanuki,Getty Images

さあ日米決戦。大谷翔平やトラウトら両国の誇る野球人の力をすべてぶつけ合う名勝負を期待したい

ヌートバー、近藤の出塁力に大谷、吉田、そして村上も

【打線】
〈スタメン〉
1(中)L.ヌートバー6試22打7安0本3点2盗6球6振 率.318
2(右)近藤健介6試23打9安0本5点0盗7球9振 率.391
3(指)大谷翔平6試20打9安1本8点1盗9球5振 率.450
4(左)吉田正尚6試19打9安2本13点0盗3球0振 率.474
5(三)村上宗隆6試22打5安0本5点0盗6球11振 率.227
6(一)岡本和真6試14打4安1本6点0盗8球2振 率.286
7(二)山田哲人5試13打4安0本2点1盗3球5振 率.308
8(遊)源田壮亮4試9打2安0本2点2盗4球1振 率.222
9(捕)中村悠平4試6打3安0本1点0盗2球1振 率.500

〈控え選手〉
(内)牧秀悟6試15打3安2本2点0盗1球2振 率.200
(内)中野拓夢5試10打3安0本0点2盗4球1振 率.300
(内)山川穂高3試5打1安0本2点0盗0球1振 率.200
(捕)甲斐拓也4試11打1安0本2点0盗3球4振 率.091
(捕)大城卓三3試2打0安0本0点0盗0球1振 率.000
(内)牧原大成2試2打1安0本1点0盗0球1振 率.500
(外)周東佑京5試1打0安0本0点0盗0球1振 率.000

 ヌートバーは安打こそ1次ラウンドのように出なくなったものの、それでも2四球を選んだ。近藤は依然好調。そして大谷は準決勝の9回裏、初球を二塁打し、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。走塁時にヘルメットを脱ぎ捨てる姿やガッツポーズなど、気迫とリーダーシップがずば抜けている。

 吉田正尚はこの大会を通じて好調をキープしており、驚異的なことに6試合で三振を一度も喫していない。13打点は大会最多。そして村上がここ2試合で3安打3打点(メキシコ戦では逆転サヨナラ打)と復調。山田哲人の起用も当たり、控え選手も含めて、最高の状態にある。

 勝敗は時の運だ。決勝戦は「勝敗」ではなく「試合」を楽しみたい。トラウトと大谷が真剣勝負で相まみえるのも楽しみだ。87年かかった「日米決戦」、試合の帰趨は別にしてじっくり味わいたい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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