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《WBC日米成績比較》大谷翔平の“兄貴”トラウトにアレナド、「恐怖の9番ショート」超強烈打線も…エース級がいない先発に「速攻」を 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNaoya Sanuki,Getty Images

posted2023/03/21 19:02

《WBC日米成績比較》大谷翔平の“兄貴”トラウトにアレナド、「恐怖の9番ショート」超強烈打線も…エース級がいない先発に「速攻」を<Number Web> photograph by Naoya Sanuki,Getty Images

さあ日米決戦。大谷翔平やトラウトら両国の誇る野球人の力をすべてぶつけ合う名勝負を期待したい

リリーフが万全だと初見での攻略は難しいだけに

〈第2先発・救援投手〉
M.マイコラス2試0勝0敗0S1H6回0球5振 率1.50
K.フリーランド1試0勝0敗0S1H3回0球3振 率3.00
J.アダム3試0勝0敗0S1H3回0球3振 率0.00
D.ベドナー3試1勝0敗0S1H3回0球5振 率3.00
R.プレスリー3試0勝0敗2S0H3回0球2振 率0.00
D.ウィリアムズ3試0勝0敗0S2H2.1回0球4振 率0.00
A.オッタビーノ2試0勝0敗0S0H2回1球3振 率0.00
A.ループ2試0勝0敗0S0H2回0球2振 率0.00
B.シンガー1試0勝0敗0S0H2回1球2振 率18.00
D.バード3試0勝0敗0S1H1.2回4球2振 率43.20
K.グレイブマン2試1勝0敗0S0H1.1回0球1振 率0.00

 元巨人のマイコラスはラーズ・ヌートバーと同僚のカージナルスの先発だが、WBCでは「第2先発」としていい働きをした。ただし、準決勝で投げているので決勝では投げない。しかしレイズのジェイソン・アダム、パイレーツのデビッド・べドナー、アストロズのライアン・プレスリー、ブルワーズのデビン・ウィリアムズ、メッツのアダム・オッタビーノ、エンゼルスの左腕アーロン・ループとMLBを代表するクローザー、セットアッパーがきらぼしのごとく並んでいる。この救援投手陣が万全であれば、初見で攻略するのは非常に難しい。

 アメリカの先発投手陣の防御率は3.97、打ち込まれたロイヤルズのブレイディ・シンガーとロッキーズのダニエル・バードを除く救援陣は1.05、先発投手の降板後に、凄い投手が出てくると考えるべきだろう。日本打線は早い回にできるだけ多く得点していく必要がある。ポイントは「速攻」だ。

トラウト、アレナドらはもちろん“恐怖の9番ショート”

〈打線〉

準決勝のスタメンオーダーである。

1(右)M.ベッツ6試27打8安0本1点0盗0球1振 率.296
2(中)M.トラウト6試22打7安1本7点1盗5球9振 率.318
3(一)P.ゴールドシュミット6試21打7安1本5点0盗7球5振 率.333
4(三)N.アレナド6試23打9安0本5点0盗1球3振 率.391
5(左)K.シュワーバー4試11打2安1本3点0盗4球1振 率.182
6(捕)W.スミス3試10打2安1本1点0盗2球1振 率.200
7(指)P.アロンソ5試14打2安0本1点0盗0球4振 率.143
8(ニ)T.アンダーソン5試16打5安0本5点1盗2球7振 率.313
9(遊)T.ターナー5試19打7安4本10点0盗2球4振 率.368

 オールスター級の選手がひしめいている。そして特に上位打線が調子に乗り始めている。チームのキャプテンで大谷翔平の“兄貴分”であるマイク・トラウトからポール・ゴールドシュミット、ノーラン・アレナドと続く打線は本当に強烈だ。それ以上に9番のターナーがここ2試合で3本塁打8打点。2021年の首位打者であり通算打率は3割を超えている。9番を打つような打者ではないが、その彼がここにいることが恐ろしい。

【次ページ】 控え選手もスタメンとそん色がないクラス

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