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「ヌートバーは日本の野球に慣れようと…」近藤健介が語る“本当のスゴさ”…ジョークとジェスチャーが生んだ「たっちゃん&コンちゃんの絆」
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佐藤春佳Haruka Sato
photograph byAFLO
posted2023/03/16 17:17

打線では1、2番を担い、守備でも良い連携を見せているラーズ・ヌートバーと近藤健介
近藤&ヌートバーはヒットを量産中
近藤は今年1月に代表メンバーが発表された時点では、「外野の布陣を見て、自分は代打が多いのかなと想定していた」という。そのため、先発して1試合=3、4打席を計算して打つのではなく、限られたチャンスのなか、一発で結果を出すイメージを持って自主トレ、キャンプ期間を過ごしてきた。
「バッターはどうしても受け身なので、軌道を見たい、ボール球に手を出したくないという思いから、球を見てから打つようになる。それだと逆に際どいコースに手が出たりストレートに差し込まれてしまったりするので、こちらからスイングを仕掛けていく、という意識でのぞんでいます。1打席1打席が勝負、ダメなら切り替える、という思いでいるのが1次ラウンドでは結果につながったのかなと思います」
鈴木の辞退で巡ってきた先発機会だったが、代打を想定して磨いていた「一発勝負」の意識が功を奏し、プロ野球とは違う審判のストライクゾーンにも惑わされることなく安打を量産している。
近藤が語るヌートバーの凄さ「日本の野球に慣れようと…」
攻撃では1、2番を組み、外野では右中間と常に“隣同士”の二人。魂のこもったプレーで日本の野球ファンを虜にしてしまったヌートバーは、近藤から見てどんな存在なのか。
「とにかくアグレッシブ。日本の野球に慣れようと、この短期間でもコミュニケーションを自らとってくれている。何より、本当にチームを明るくしてもらっています」
いよいよノックアウトステージに突入するWBC。一発勝負の緊迫感のなか、マイアミ行きの鍵を握るのは「コンちゃん」&「たっちゃん」コンビの躍動だ。
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