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「ショウヘイと一緒だと本当に楽しい」同学年の“イタリアの親友”が語る、大谷翔平と“相思相愛の日々”「気遣いをしてくれる仲間なんだ」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2023/03/16 17:29
エンゼルスでは同学年ペアとして仲の良いフレッチャーと大谷。WBCではライバルとして向かい合う
「一緒にいると本当に楽しいし、共有できるものがたくさん」
〈証言2〉
一緒にいると本当に楽しいし、共有できるものがたくさんある
Number1040号/2021年11月18日発売
侍ジャパンはWBC開幕直前に、焼肉店で“決起集会”を行った。ヌートバーによれば、大谷らから「キョウダイ」という日本語を教わり、交流を深めるなど、この食事会が結束を強めるきっかけになったようだ。大谷のフレンドリーさがよくわかるエピソードだが、エンゼルスでの大谷の“食事仲間”といえばフレッチャーはその筆頭だ。試合前には二人で仲睦まじそうに球場の様子を観察し、談笑する様子もたびたび見られてきた。
そんなフレッチャーが、一緒にいることが「楽しい」と語るのだから、その人柄がひしひしと伝わってくる。同時に語ったのは、大谷が野球というスポーツを楽しみながらも勝利を追求するストイックな姿だった。
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「彼の競争力の高さは言うまでもない。チームの勝利を本当に求めているのがよくわかる。そして、誰よりもハードワーカーであるのも間違いない」
二人が2018年に同期入団してから早5年。近くでその姿を見てきたフレッチャーは、大谷が栄光の裏で、人一倍努力し続けていることを誰よりも理解していた。
エンゼルス「1、2番コンビ」の絆
〈証言3〉
できる限り出塁する。そうすれば、彼に任せておけば得点につながる
NumberWeb/2021年9月9日配信
https://number.bunshun.jp/articles/-/849698
エンゼルスでは親友の大谷とフレッチャーだが、WBCでは国を背負って戦うライバル同士。エンゼルスの「1、2番コンビ」として、とともに打線の軸を担うこともあったフレッチャーだからこそ、打者・大谷の凄さをありありと感じ取っていた。
「彼の前(一番打者)を打つときは、相手のピッチャーになるべくたくさんのボールを投げさせたいと考えている。彼が打席に立つまでに少しでも多くのダメージを与えたいから。そして、できる限り出塁する。そうすれば、彼に任せておけば得点につながる。彼の前を打つようになって、打席で私の考え方も少し変わってきたような気がする」
侍ジャパンにとって1次ラウンド最終戦となったオーストラリア戦では、1回に先頭バッターのヌートバー、2番・近藤健介がヒットでつなぎ、3番・大谷が特大の3ランホームラン。これはまさに、フレッチャーが語っていた“理想的な展開”だったともいえる。
イタリア戦では、投手として先発も予定されている大谷。フレッチャーがともに過ごす中で得た“情報”は、間違いなくイタリア代表のチームメイトにも共有されているはず。そのうえで、大谷がどのような活躍を見せてくれるのか、楽しみだ。
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