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大谷翔平にエンゼルス監督、チームメイトが抱いた“畏敬の念”「野球史上最高の選手と一緒に戦っている」 大谷だけが持つ“特別な能力”とは?

posted2021/09/09 17:05

 
大谷翔平にエンゼルス監督、チームメイトが抱いた“畏敬の念”「野球史上最高の選手と一緒に戦っている」 大谷だけが持つ“特別な能力”とは?<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

バッターボックスで構える大谷翔平。HR数は単独トップの現在43本で、チームメイト、監督が語った衝撃とは…

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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Nanae Suzuki

Number1035号『大谷翔平 旋風を超えて』では、エンゼルスのジョー・マドン監督、そしてチームメイトたちが、大谷翔平について赤裸々に語っている。本誌に掲載できなかった様々な角度からの大谷像を一挙紹介する。

 残すところレギュラーシーズンもあとわずか。本塁打王へ向けひた走る大谷翔平の勝ち星は二桁へと迫り盗塁も20を超えた。ジョー・マドン監督は言った。

「すべての監督と選手が彼のことを口にし、畏敬の念を抱いている」

 すでにMVPは間違いなしという評価も得ている中でエンゼルスのチームメイトもそれぞれに畏敬の念を口にした。

 メジャー15年目、19年にはナショナルズで世界一を経験したベテラン捕手のカート・スズキは大谷のすごさをこう表現する。

「翔平のすごいところは、たったひとりで野球のすべてを見せてくれること。100マイル(約161キロ)を投げ、470フィート(約143メートル)の本塁打を放ち、盗塁だってたくさんする。こんな選手がこれまでにいましたか? 私は彼が一塁までとてつもないスピードで走り内野安打にし、外野の間へ打球を放ちダイヤモンドを走り回る姿を見ることが大好きだ。楽しい気持ちになる。本当にすげぇなーって感じですよ(笑)」

 ともにオールスターに出場し、自身もメジャーで二刀流の経験のある一塁手のジャレッド・ウォルシュは、球宴で自身が目にしたエピソードに触れながら話してくれた。

「オールスターの場で彼はいつもと比較にならないほどのメディアにコメントを求められ、テレビ番組にも引っ張りだこ。でも彼は笑顔で応対していたよ。その振る舞いは優雅でさえあった。ホームランダービーに出て、試合では先発投手を務め、一番打者でも出場する。100マイルのボールを投げる投手はいる。470フィートの本塁打だって打てる人はいる。でも、両方できるのは翔平だけ。その上でオールスターで見せた彼の立ち振る舞いは、彼こそが、真のプロフェッショナルだという証だと思う」

【次ページ】 二刀流経験者が指摘する回復力「僕には不可能だね(笑)」

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