川北　男性ブランコさんの2ボケ目がさく裂したぐらいで、もうスタッフさんがどうぞって道を開けてくださって。

――敗退が決まったとき、こういうことをしたい、というのは伝えてあったんですね。

川北　スタッフさんも、わかったんでしょうね。これは（男性ブランコに）抜かれるな、と。ネタが終わる頃には、もう着替え終わっていました。

――最終決戦はどこが優勝したと思いましたか。

川北　さや香だと思っていましたね。

ガク　楽屋の芸人たちは全員、さや香だと思っていたんじゃないかな。

川北　どこも同じくらいのウケだったので、やっぱりネタ的にさや香かな、と。さや香に獲って欲しかったです。残念です。

「井口さんは相当すごいですよ」

――ウエストランドは東京の同志なのに？

ガク　いちばん悪いヤツが優勝してしまいました。

川北　よくない傾向ですね。次の年の予選って、前年王者の影響がモロに出るんですよ。さや香を真似するならぜんぜんいいんですけど、偽ウエストランドみたいなのがいっぱい出てきたら、無茶苦茶になっちゃうじゃないですか。上辺だけ似せて、M-1批判をするようなやつが増えると思うんで。

――でも、そういう内容をネタに昇華させるというのは、やはり、すごいんでしょうね。

川北　（ウエストランドの）井口（浩之）さんは、相当すごいですよ。

――ちなみに、真空ジェシカは、最終的には6位でしたよね。

川北　5位です。

――あれ？

ガク　ヨネダ2000と同じ点数で5位タイだったんですけど、M-1ルールに照らすと、僕らの方が順位は上なんです。

――両組の各審査員の点数を比較して、真空ジェシカに高い点を付けた人の方が多かった、ということですよね。それは失礼しました。

ガク　ぜんぜんいいです。

川北　気を付けてください。

＜続く＞

（写真＝橋本篤）