川北　言われたんですよ。（いかにも申し訳なさそうに）「すみませんねぇ～」って。

ガク　川北から見た言い方です。そんな言い方じゃなかった。

川北　だから、こっちも（いかにも理解したかのように）「しょうがないです」って。

ガク　川北には、あのとき、そういう感じのやりとりに映っていたんですね。

――控えスペースが舞台裏になると、臨場感が増しそうです。

川北　僕は別室の方がよかったですね。なんか、しゃべれないので。大きな声で笑ったりしたら、声が漏れちゃうじゃないですか。

ガク　それができないので、常に緊張していなきゃならないような雰囲気がありましたね。

オンエア10分前の「いつもはそんなこと言わねえだろ！」

――今大会、事前のネタ合わせは、どうしたのですか。いつも、ネタ合わせをしたいガクさんと、ネタ合わせをしたくない川北さんという構図なんですよね。

川北　前回もそうですけど、ライブぐらいの感覚でやりたいので、自分の2つぐらい前のときになったら、ちょっとやればいいかな、と。

――でも今回は2番手だったので、2つ前はないですよね。

川北　なかったんですよ。

ガク　というか笑神籤（えみくじ）というシステム上、「2つ前」は、わかりようがないから。いつも通りといっても、いつもとは違うということにそろそろ気づかないと。

川北　毎年、笑神籤でトップバッターの名前が呼ばれたとき、「今、呼ばれてたらぐちゃぐちゃになってたな」って。そこで気づくんです。

ガク　だから、始まる前にやるしかないんだって。

――いちおうガクさんから提案はしたのですか。

ガク　オンエアが始まる10分、20分ぐらい前に「ネタ合わせを1回やらせて」って言ったら、「いつもはそんなこと言わねえだろ！」と。

川北　また、こっちのペースを乱そうとしてきたんで。絶対ダメだ、と。

ガク　話にならない。川北はスタジオに移動する直前まで、ずっとニンテンドースイッチでぷよぷよをしていました。逆かかりです。普段通りにやりたがり過ぎる。

川北　ネタ合わせをしたくないのは、ネタが決まっていなかった、というのもある。

大吉先生の“ストップウォッチ”

――そうなんですか？

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