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現行犯逮捕から7年...清原和博が2年連続で中日キャンプを訪れた意味 因縁の乱闘相手&盟友との写真に込めた思いとは
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph byKYODO
posted2023/02/08 11:00
2年連続で中日キャンプを訪問した清原氏は立浪監督と並んで取材に応じた
「去年に続き今年も中日のキャンプを訪問させていただきました! きのうは北谷球場へ、立浪監督はもちろん平沼さんにも再会できて嬉しかった。楽しみな選手も多く、今年はやってくれると期待がもてた!」
自らのツイッターには、互いに満面の笑みを浮かべた平沼定晴用具担当とのツーショット写真も投稿。清原さんより3学年上の平沼さんは、落合博満との1対4のトレードで1987年にロッテに移籍した。因縁の1球は1989年9月23日の西武戦。平沼からの死球に激高した清原が、バットを投げつけてマウンドに突進。ヒップアタックから両軍入り乱れての大乱闘に発展した。もちろん、現在は和解。こうして再会を喜ぶ仲になっている。
「きょうは読谷球場を訪問、片岡2軍監督に自ら出迎えていただき、小田コーチにも会えて元気をもらった。チームも活気があり、いい雰囲気だと感じた」
こちらの投稿にも片岡、小田幸平二軍バッテリーコーチとのツーショットが添えられていた。片岡監督は高校時代、小田コーチは巨人時代の球友であるが、昨年大晦日には同じくツイッターに小田コーチへの特別な感謝を綴っている。
「巨人時代の後輩で、現中日の小田コーチに書いてもらったアントニオ猪木さんの【道】。自分が間違った道を行き、留置されているとき送ってくれた達筆な手紙に支えられたことを思い出し、今年猪木さんが亡くなられたあと書いてもらった」
盟友に書いてもらった自戒の「道」
栄光の坂を駆け上がるとにわかに増える友人、知人が、罪を犯して転がり落ちると瞬く間に消える。しかし、小田コーチは手紙を差し入れ、励ましたという。再び道を踏み外すことがないよう、戒めも込めてリクエストした【道】。小田コーチが持つ色紙には、達筆でこう書かれている。
この道を行けば
どうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せば
その一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ
行けばわかるさ
アントニオ猪木
プロレスファンのみならず、一度は聞いたことがあることだろう。
もちろん、清原さんにとって肝心なのは野球の道。昨シーズンは立浪監督のはからいで、一足を踏み出せた。今年もまた一足……。野球解説者がキャンプ地を訪れる。当たり前のことではあるが、清原さんの場合はその積み重ねである。