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今村聖奈(19歳)が見せつけた「スター性」 史上初、JRA女性ジョッキー4名の“競演”が華やかだった…減量制度と“男女差”の大切な論点
posted2023/01/18 11:00
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
Sankei Shinbun
今年の小倉競馬開幕週で、ひと昔前までは考えられなかったシーンが見られた。
1月15日(日)の第12レース(芝1200m、4歳以上1勝クラス)に、史上初めて、JRAの現役女性騎手4人が参戦したのだ。これまで、4人が同じ競馬場で騎乗したことはあったが、同じレースで腕を競うのは初めてのこと。
その4人は、デビュー8年目の藤田菜七子(25)、3年目の古川奈穂(22)と永島まなみ(20)、そして2年目の今村聖奈(19)である。
藤田は16年ぶりに誕生したJRAの女性騎手として早くから注目され、3年目の18年にJRA女性騎手の最多勝利記録を樹立。翌19年にはそれを更新する43勝をマークし、さらにJRA女性騎手初の重賞制覇を果たすなど、期待に応えてきた。
古川は怪我をしながらも1年目は7勝、2年目の昨年は10勝。永島は1年目7勝、2年目21勝と順調にステップアップ。
今村の活躍はさらに目覚ましく、デビューした昨年、7月3日のCBC賞で重賞初騎乗初勝利を果たし、年間51勝という、史上5人目となるルーキーイヤー50勝オーバーを達成するなどブレイクした。
「女性騎手の競演」は華やかな雰囲気に
その4人が揃い踏みした15日の小倉最終レースの話に戻ろう。
16頭が出走したこのレースで、藤田は11番人気のエイシンディアデム、古川は14番人気のハーディローズ、永島は5番人気のタガノスペルノヴァ、今村は4番人気のヒノクニに騎乗。
多くのスチールとムービーのカメラが集まり、レース前に4人が並んで撮影に応じるなど、メインの門司ステークス以上に華やかな雰囲気となった、第12レースのゲートが開いた。