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羽生善治九段「何が悪かったのか、調べてみないとわからない」…藤井聡太五冠が「現代最強者の将棋」たる凄みとは〈王将戦第1局振り返り〉
text by
田丸昇Noboru Tamaru
photograph by日本将棋連盟
posted2023/01/12 11:01
終局後の藤井聡太王将と羽生善治九段。まず第1局を制したのは藤井王将だった
羽生は終局後に「何が悪かったのか、調べてみないとわかりません」と語った。
つまり、藤井は自分の思うように指し、相手に不利を感じさせないまま勝った。まさに現代の最強者の将棋だった。
第1局に勝利した後は“ウサギコスプレ”姿も
藤井は昨年の棋聖戦、王位戦、竜王戦の防衛戦で、いずれも第1局で敗れた。しかし第2局に勝ち、第3局以降に勝ち越して防衛を果たした。羽生も第2局に勝って1勝1敗と持ち直せば、タイトル奪取の可能性はあると思う。
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王将戦では対局後、勝者が「コスプレ」姿になるのが決まり事。第1局で藤井は、ウサギ(今年の干支)の耳がついたカチューシャを頭に付けて、杵で餅をついた。その写真が主催紙のスポーツニッポンの一面に掲載された。羽生のコスプレ姿もぜひ見たいものだ。
王将戦第2局は1月21日、22日に大阪府高槻市で行われる。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。