今後はマイル路線か、ダービーか

　ドルチェモアの次走は未定。マイル路線を歩むかどうかに関して、須貝調教師は「調教しながら考えたい」とコメントしており、皐月賞なども視野に入れているようだ。昨年勝ったドウデュースが今年のダービーを制したように、阪神芝外回り1600mで強い勝ち方をした馬は、「長い直線を走って大きなコーナーを回って、また長い直線を走る」という同じリズムでレースができる東京芝2400mにも高い適性を見せることがままある。坂井が話しているように、折り合いに苦労するタイプではないので、楽しみがひろがる。

　今年はずっとJRAの平地GIでは1番人気が勝てずにいたが、天皇賞・秋でイクイノックスがワースト記録をストップ。その後、4週連続で1番人気が敗れ、また元の流れに戻るのかと思いきや、先週、今週と1番人気が連勝した。

　来週の有馬記念はどうなるか。天皇賞・春と宝塚記念を圧勝したタイトルホルダー、天皇賞・秋を制した3歳馬イクイノックス、復活を目指すエフフォーリア、ジャパンカップを勝ったヴェラアズール、エリザベス女王杯を制し、母娘グランプリ制覇がかかるジェラルディーナなど、素晴らしいメンバーが揃った。先日、調教師への転身を発表した福永祐一のラストグランプリでもあり、見逃せない一戦になりそうだ。