こういう言い方をしたらよくないかもしれないけど

　千賀滉大がMLBに挑戦することで、投手陣の組み立てが変わってくると思うが、投手コーチとしてどう考えているのか？

「千賀の穴は立場上、埋めないといけないんですが、抜けても投手陣は回ると思っています。可能性の多い投手がたくさんいますから。そりゃいてくれた方がいいに決まっていますが、楽しみな選手が多いので、そんなに深刻には思っていません。

　さっきも言った体力をつければ、一線級になれる投手はたくさんいます。もちろん、簡単な話ではないですが、一緒にやっていきながら、成長してくれればと思います。先発はまた新しい面子も入って来るでしょうし、可能性でしかないですね。

　みんながそれぞれ持っている力を出してくれれば、投手陣は充実すると思っています。一軍のコーチなので、投手を手取り足取り教えることはしませんが、投手と一緒にいろんなことに気づいて前に進んでいけばいいなと思います。

　みんな失敗するんでね。こういう言い方をしたらよくないかもしれないけど、僕もコーチとしてたぶん失敗しますし、失敗しながら前に進まないといけないし、じゃなんで失敗したのか投手と話しながら、長いリーグ戦を戦っていきたいと思います」

　斉藤氏の目の前には、これからNPBなどを目指して始動しようとしている若者たちがいる。そうした若者に温かい視線を注ぎながら、頭の片隅で、斉藤和巳氏は来るべきホークスでのプランも温めている。ともに、これから新しい挑戦が始まるのだ。与えられたステージで、若い選手たちも斉藤和巳氏も、精いっぱい羽ばたいてほしい。

　第2回ではそのジャパンウィンターリーグの様子についてレポートする。

　＜#2につづく＞

#2に続く

「ドラフト指名を狙いたい」東京六大学の元三冠王や“200cmエリート左腕”も…“冷やかし皆無”なジャパンウィンターリーグが面白い

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