サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「鎌田と南野がペアで練習」「サウナ隊って?」食事会場ではしゃぐ堂安は「俺決めますよ!」現地記者が目撃した“森保ジャパン団結のウラ側”
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2022/12/05 17:47
スペイン戦の勝利後、笑顔で会話を交わす鎌田大地と南野拓実。ポジションを争うライバルでもあるが、良好な関係性が見える
常に明るく励ます町野修斗の“大事な役割”
W杯メンバー発表後に負傷した中山雄太に代わって追加招集された町野修斗は、代表入りから日が浅いこともあり、食事の場を積極的に利用し、チームに溶け込む努力をしてきた。
町野は、「食事では朝昼晩と毎回テーブルを変えたりして、1週間くらいでみんなとスッと話せるようになりました」という。「仲が良いか悪いかでは、仲が良い方が圧倒的にいいじゃないですか。居心地もいいですし、このメンバーで1日でも長くいい結果を出したいという思いが強いです」と、初々しさの中に“自分が日本の力になってチームを勝たせる”との意気込みをにじませている。
スペイン戦ではハーフタイムに引き上げてくる先発メンバーと入れ替わってピッチに出て行き、すれ違う選手たちを励ますように体をポンポンと叩きながら言葉をかけている姿が目を引いた町野。彼は毎日の練習でも常に明るく振る舞い、やる気を感じさせている。ジョギングではドーハ入り初日から吉田麻也、長友佑都、柴崎岳の3人が先頭を走っていたが、コスタリカ戦の翌日から最前列に町野も並ぶようになった。
グループリーグの3戦終了時点では出番がなく、「これだけ日本が盛り上がってる中、3ゴールという目標も掲げているのに出番がないのは悔しい」と率直に言うが、「でも、チャンスはいつ来るかわからない。それに向けて良い準備をするのと、出ていない時でもポジティブなところを出していくのがチームとして大事だと思っている」と強い目線で前を向いている。
クールな三笘もチームの結束力をアピール
決勝トーナメント1回戦では前回大会準優勝のクロアチアと対戦する。“個の力”で日本をベスト16に押し上げた立役者の1人である三笘薫はこのように語る。
「チームは徐々にまとまってきていて、3試合で終わるのはもったいない。素晴らしいクオリティーの選手がいる中で、また4年待つのは僕も苦しい。みんなが全盛期のときにこういうチャンスを逃したくない」
クールな表情の奥に、結束するチームの強さを実感している様子が見えてきた。
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