サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「鎌田と南野がペアで練習」「サウナ隊って?」食事会場ではしゃぐ堂安は「俺決めますよ!」現地記者が目撃した“森保ジャパン団結のウラ側”
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2022/12/05 17:47
スペイン戦の勝利後、笑顔で会話を交わす鎌田大地と南野拓実。ポジションを争うライバルでもあるが、良好な関係性が見える
オフには「サウナ隊」も結成されている
しかも今回は試合間隔が中3日しかない。今までは中4日がスタンダード。短時間でのリカバリーが必要なのはフィジカル面だけではない。頭をクリアにすることも必要だ。
大会が始まってから最初のオフとなったスペイン戦翌日の12月2日には、選手がおのおの好きなようにオフを過ごした。これまでのW杯ではオフに家族と会う時間が設けられることが多かったが、コロナ禍の影響がまだ拭い去られていない今回はそれもなかなか厳しい状況。鎌田はサウナでひと汗を流してリフレッシュしたと言った。
「フランクフルトでもよくやっていることだけど、(試合で調子が)良くない時はオフに何もしない。昨日はサウナにいってダラダラした。1日サッカーを忘れて過ごして、おかげできょうはコンディションが良かった」
聞くところによると、ドーハでは「散歩隊」ならぬ「サウナ隊」が結成されているという。汗をかきかき、コミュニケーションを深めているのだろう。
円卓での食事、はしゃぐ堂安は“ある宣言”
コミュニケーションと言えば、互いの理解を深めるためには三度の食事も重要な場だ。2021年夏の東京五輪の時は、コロナ禍真っ盛りだった影響で、食事の席は全員が一方向を向いて座る「教室型」だったが、現在はある程度以前の状況が戻っており、今回の食事会場は1卓あたり6、7人が座る円卓での食事になっている。
食事は基本的に決められた開始時間までに集まって皆で食べるが、日によっては時間が定められないこともあるという。そして、試合前日には鰻が振る舞われる。
この食事の場で積極的にコミュニケーションを取ってきたのが堂安だ。初戦のドイツ戦前。食事毎にいろいろなテーブルを回り、「俺、ゴールを決めますよ」と宣言していた。