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困った三浦に木原が小声でささやき…“りくりゅう”ペアが記者の前で見せた“現在の関係性”「人間的な性格、バランスがいいのかな」 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2022/11/21 19:05

困った三浦に木原が小声でささやき…“りくりゅう”ペアが記者の前で見せた“現在の関係性”「人間的な性格、バランスがいいのかな」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

NHK杯を優勝し記者会見でマイクを持つ木原龍一(右)とその様子を見る三浦璃来。記者を前にした2人のやりとりから見えてくる2人の関係性とは…

示唆的なSPのテーマ『人間は一人では歩いていけない』

 今シーズンは、2人であることの大切さをそれぞれに感じる年でもある。三浦は7月のアイスショーで転倒し左肩を脱臼、治療などに専念したことで練習の再開は9月半ばまで待たなければならなかった。

 NHK杯を終えて、木原は言う。

「今シーズンは開幕前に怪我をして、2人で滑ることが当たり前ではないことに気づきました。今回の試合に出られることがうれしく思いました」

 木原はショートプログラム『You'll Never Walk Alone』についてこうも語っている。

「『人間は一人では歩いていけない』というのがテーマです」

 それもまた、示唆的である。

喜びも使命感も抱く木原が見据える先は…

 NHK杯では、2人の演技を多くの観客が見守り、たくさんのバナーが揺れた。以前のペアの種目ではなかった光景だ。その原動力は三浦と木原にほかならない。

 木原は長年ペアに取り組み、注目の変化の度合いを体感する当事者でもある。だからこそ、喜びも使命感も抱く。

「(今までのペアで)結果を出せなかったので注目していただくことはできなかったんですけど、結果を出すことで注目していただけるようになって、頑張ってきてよかったなと思います。ただここで終わってしまったら観ていただけなくなってしまうので、これからも、毎試合ベストは難しいですけれど結果を残し続ける姿を見せることが大事かなと思います」

 2人は今季、グランプリシリーズ連勝で堂々、2年連続でグランプリファイナル進出を決めた。

 昨シーズンはコロナの影響で中止となってしまった舞台についに立つことになる。

 三浦はそのときを待ち望むかのような笑顔とともに語った。

「完璧な私たちというよりは、私たちらしい、笑顔で滑る私たちを皆さんにお届けできたらと思います」

 2人ならではの演技を披露したとき、新たな歴史がきっと創られるだろう。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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