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ベスト16進出への最初の関門・ドイツ戦をどう戦うか? 日本代表の命運を握るキーマン&スタメンを徹底予想 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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posted2022/11/22 11:00

 ベスト16進出への最初の関門・ドイツ戦をどう戦うか? 日本代表の命運を握るキーマン&スタメンを徹底予想<Number Web> photograph by Getty Images

オマーン戦のドイツも主力を温存するなか、フュルクルクが代表デビュー戦で決勝ゴールを決めた

二宮 今春、グループステージの組み合わせが決定した後、森保一監督にインタビューした際にその話になったんですよ。「日本人選手は適応能力が高く、すぐに同じ絵を持てる能力がある。準備期間がないとしても準備力のメリットを活かせれば逆にパワーに変えられるんじゃないか」と言っていて、短い準備期間をデメリットと捉えていないんです。

デスク ほう。

二宮 成功体験としてワールドカップ出場を決めた今年3月のアジア最終予選、アウェーのオーストラリア戦があると思うんです。集合して2連戦の一発目はいつもパフォーマンスが良くなかったのに、この日は体が少々重い部分をみんなで補って集中力とテンションを落とさなかった。聞けば事前に相手のスカウティング情報などを渡して“予習”させていたみたいで、選手たちは今回もそういった事前準備をしたうえでカタールに入ってきたことは容易に想像できます。

デスク 心配なのは、ケガや体調不良の選手のコンディションですよね。本番前、最後のテストマッチとなったカナダ戦では遠藤航が脳しんとう、守田英正、冨安健洋がケガ、そして三笘薫が体調不良による合流遅れで欠場しました。

カナダ戦で見えた課題

二宮 こればかりは回復を願うのみですが、そのカナダ戦ではケガで代表から離れていた板倉滉、浅野拓磨のコンディションを見ると悪くなさそうでした。ケガ明けの田中碧も問題なさそうです。ただ別メニューが続くと報道されている守田の状況は気になりますね。

デスク カナダとの試合を簡単に振り返ると、柴崎岳のパスに合わせて飛び出した相馬勇紀のゴールで先制しましたけど、セットプレーから同点に追いつかれて1-1に。最後の最後、山根視来がペナルティーエリア内で相手選手を倒してPKを与えて、結局は1-2で敗れました。守備のセットプレーは大きな課題ですね。

二宮 カナダは北中米カリブ海予選を1位で突破しただけあって強い相手でした。守備のセットプレーのことで言うと、失点シーンの前に右CKが2度あっていずれも先に相手に当てられています。そして3度目の右CKで決められてしまった、と。現時点で明白な弱点だと言えますし、間違いなくドイツは狙ってくるでしょうね。ファウルで与えた直接FKを含めてセットプレーのチャンスがカナダには多かった。逆に日本はあまりもらえていません。セットプレーの修正はもちろんのこと、押し込まれてセットプレーを多く与えるような展開になれば、失点は時間の問題になるかもしれません。全体をコンパクトにして極力、前で食い止めたいですよね。

デスク とはいえ、3バックのカナダに対して前線からのプレッシングもなかなかハマりませんでした。

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