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“W杯優勝本命”ブラジル代表選考でも批判が…「ネガティブな声を跳ね返すしかない」名SBアウベス39歳招集が賛否両論なワケ
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byJMPA
posted2022/11/16 11:01
長年にわたってブラジル代表の右サイドを支えたダニエウ・アウベス(写真右)。しかし今回のカタールW杯招集では批判の矢を受けた
仮にダニーロに次ぐ実力の持ち主であるアレックス・テレス(セビージャ)を招集しても、大きな戦力とはならないかもしれない。
三笘を抑え込んだミリタンが右SBもできるのだから
その一方で、昨年の東京五輪における活躍を思い起こすと、百戦錬磨のアウベスの方が大舞台では頼りになり、場合によってはダニーロを抑えてレギュラーとしてプレーする可能性もゼロではない。また、CBエデル・ミリタン(レアル・マドリー)が右SBもこなせる(6月の日本戦で三笘薫=ブライトン=を完璧に封じ込んだ)ことから、アレックス・テレスは不要という考え方も成り立つ。
アウベス本人が言うように、重要なのはW杯での彼のプレー内容とセレソンの成績だ。セレソンが20年ぶり6度目の優勝を果たせばすべてが丸く収まり、アウベス招集が正しかったことになる。その場合、彼は通算獲得タイトルの数を45まで伸ばすことになる。これとは反対に、アウベスがほとんどチームに貢献できないでセレソンが敗退すれば、彼を招集したことは間違っていたことになる。
これらをすべて承知したうえで、この世界フットボール史上に残る偉大な選手が自身3度目の大会での初の戴冠に挑む。
W杯における見所が、また一つ増えた。
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