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[単独インタビュー]大谷翔平「どれか一つというのはない」
posted2022/11/06 07:03
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph by
Yukihito Taguchi
メジャー5年目の2022年は、史上初の規定投球回&規定打席の同時到達を成し遂げた。マウンドでは変化球の種類を増やし、打席では打率を重視し、変わることを恐れなかった。シーズン終了直後の10月上旬、帰国直前に小誌のインタビューで1年を振り返った。
――メジャー5年目を振り返って、どんなシーズンだったと捉えていますか。
「うーん、結果的には例年とあまり変わらずという感じでしたね。今年もポストシーズンには行けませんでしたし……ただ、ピッチャーとして進歩したことと、あとは2年続けてしっかりと結果を残すことができたこと。この2点については意味があったと思っています」
――開幕前、フィジカルに関してはファイターズでの5年も含めてこの10年で最高だと仰っていました。実際にこの1年プレーしてみて、体力的にはいかがでしたか。
「よかったですね。体調もずっとよかったし、もう少し筋力を上げてシーズンに入ってもよかったのかなと思うところはありましたが、それを含めてもフィジカルはよかったかなと思います」
――もっと筋力を上げたほうがよかったと思わせたのはなぜだったんでしょう。
「今年のフィジカルでも感覚はよかったんですけど、何でしょう……パフォーマンスの面で動いていてもう少し強さがあってもいいなという感覚が自分の中にまだあったので、これだったらもうちょっとフィジカルを上げてキャンプに入ってもよかったのかなと思いました」
――それでも今年はピッチャーとして登板した日にはすべてバッターとしても打線に入り、157試合に出場しました。この5試合の欠場は、すべて出たいという大谷さんにとっては、これも伸びしろのうちなのか、それともフルシーズンを戦い抜くためには必要な休養なのか、どちらですか。