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[第2戦 KEYMAN]内山壮真「20歳の一打に詰まった“読む力”」
posted2022/11/05 07:08
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Naoya Sanuki
5時間3分、延長12回の引き分け劇。日本シリーズ史上2番目の長時間試合を生み出した“犯人”は、高卒2年目の20歳だった。
0対3と敗色濃厚の9回無死一、二塁だった。代打に指名された内山壮真が放った一打が、左翼手の吉田正尚の頭上を越えていく。マウンドの守護神・阿部翔太が左翼席前段に弾んだ打球を呆然と見送った。
「打った瞬間、感触もすごく良かったので『行ってくれ!』『スタンドまで届いてくれ!』と思いました。1年間一軍で出させてもらって、その経験が今日の一打に詰まっていた」
日本シリーズで代打での初打席初本塁打は史上5人目という快挙。そしてそれがチームを敗北の縁から一発で引き上げた。