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顔が豪快に取れるハプニングも発生…国立競技場に25体が集結“ゆるキャラリレー”の真の勝者は?「きょうが人前に出るのは最後」の衝撃告白も 

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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photograph byHirofumi Kamaya

posted2022/10/30 17:01

顔が豪快に取れるハプニングも発生…国立競技場に25体が集結“ゆるキャラリレー”の真の勝者は?「きょうが人前に出るのは最後」の衝撃告白も<Number Web> photograph by Hirofumi Kamaya

顔が取れるハプニングの後、顔だけ逆さまになってしまった「ちょうせい豆乳くん」選手。彼にとってもまた、このリレーは絶対に負けられない一戦だったという

「着脱可能ではあるんですけど、外すのはネタじゃない。ガチで取れました。この前プロレスのイベントに出た時、顔ばかり狙われたので取れやすくなっていたんですよ」

 実はこのキャラ、豆乳協会の「元公式マスコット」という微妙な立場でこのレースにやってきた。豆乳の魅力をアピールしてきたものの、「公式から格下げになっちゃったんです……」。2019年からは、千葉県柏市のご当地キャラの座を狙う「カブ左衛門」と、埼玉県応援非公認キャラの「にゃーちゃ」、杉並区高円寺のお野菜キャラ「トマト人間」と4体でご当地キャラユニット「はらぺこまっくす」を結成して活動中だそうだ。

配信とかをしていたけれど、稼げてはいないカブ

 第7走者としてバトンを渡した同志の「カブ左衛門」が代わって胸のうちを明かす。

「人気の出ないゆるキャラたちが何とか力を合わせてやっていこうと集まったユニットなんだカブ。イベントはほぼないし、配信とかをしていたけれど、稼げてはいないカブ。崖っぷち? もう落っこちかけてるカブ~」

 ゆるキャラ界の競争は熾烈だ。地域おこしや特産品のアピールのためにキャラクターを作ったはいいが、全国区の知名度を得られるのはほんのひと握り。グッズの収益など、ゆるキャラ単体で稼ぐのは至難の業だ。加えてここ数年のコロナ禍でイベントが軒並み中止になったことで、アピールする機会も激減。ゆるキャラ界は今、転換期を迎えている。

レース後に「きょうが最後」と衝撃の告白

「そうだ、きょうが人前に出るのは最後のイベントなんですよ。だから絶対負けられない戦いだったんです」

 しのぎをけずった仲間たちから祝福を受けながら控室へと歩く「ちょうせい豆乳くん」から、最後にまさかの告白が飛び出した。なんと10月12日から、「ちょうせい豆乳くん」は「豆乳さん」にリニューアルするというのだ。

「ジェンダーフリーでありたい、ということで“くん”から“さん”に。外見もリニューアルされるんですよ」

 かわいい着ぐるみの中にさまざまな思いを秘めて、ゆるキャラは走る。涙あり、笑いあり、ハプニングありで幕を閉じた日本陸連史上初の試み。熱狂を呼んだ国立競技場のトラックの上に、ゆるキャラたちのさまざまなドラマが交差した。

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ゆるキャラ25体が国立競技場でリレー競走!「コロナ禍で活躍の場がない…」ゆるキャラたちが参戦した“絶対負けられない戦い”

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