「代表で渡邊雄太さんや馬場雄大さんらNBA組と一緒になって、自分でもやれる、勝てる部分はあると思いました。先輩たちのプレーを参考にしていけば、渡り合えるようになるとも感じました。特にフィニッシュの部分、得点を決める部分においては、自分も勝負できるかなと。雄大さんにとにかくシュートを打て、打ち続けろと言われたこともとても印象に残っています。

　積極性のある年下の河村（勇輝）、富永（啓生）からも同じように刺激を受けました。コートの中でいかに積極的でいられるか。このスタイルは代表でも三河でも大切なキーワードになります」

　福岡大附属大濠高、東海大、そしてシーホース三河と名門チームの一員としてキャリアを進めてきた西田だが、日本代表のトップカテゴリーを経験して、実質、初めて世界のレベルを肌で感じた。

“データバスケ”に対応する重要性

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「世界的な流れとして、男子バスケも“データバスケ”になっていることを強く感じました。いかに確率の高いプレーを選択できるか。いかにデータ通りに遂行できるか、そしてデータ通りのパフォーマンスを出せるか。スター選手でもデータ通りに動き、それを遂行している。この角度から、このエリアからのシュート成功率が低いのであれば絶対に打たないというルールを守っている。代表で求められている3ポイントシュート、フリースロー、ペイントエリアでの得点、この3つでどれだけデータ通りにパフォーマンスを出せるかが課題だと思っています」

　2000年代以降、バレーボールなど他競技と同じようにバスケットボール界でも飛躍的にデータ分析の重要性が浸透し、システム化が進んでいる。ファンタジックな個人技に目が行きがちだが、データを通しても個の能力が評価されていくだろう。

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