今季はB1中地区に所属するシーホース三河は、西地区に属した昨季はポストシーズン出場を逃した。“常勝軍団”と謳われた名門チームにとっては悔しいシーズンが続いている。

「とにかくフィニッシュすること。得点に絡むことが僕の役割です。ただ、それに加えてカイル・オクインやダバンテ・ガードナーを僕が生かす側にも回らなければならない。自分が起点となるプレーヤーになること。DFも背中で見せなければいけない。チームとしてどう戦うかという共通理解を早く築きたい」

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　インタビュー中に“エースとしての自覚と責任”という言葉を何度も口にした西田。

　憧れの選手はというとNBAプレーヤーでは巧みなステップでファンを魅了し、一時代を築いた同じ左利きのマヌ・ジノビリを挙げ、目標の選手としてはBリーグでは宇都宮ブレックスの比江島慎の名前を挙げた。

「比江島さんは誰が見てもエース。エースという言葉が似合いますよね。僕も同じポジション。ステップも見習うところが多くある。勝負強い。目標とすべき選手です」

　今季、常勝シーホースが頂点に立つ時が来るとしたら、その中心にはきっとエースとして君臨する西田の姿があるはずだ。そして、Bリーグでの活躍は日本代表でも原動力になるだろう。

　柔和な表情とは裏腹に、エースへのこだわりは強い。目標設定は至極明確で、何より自分の言葉を持っているスター候補生だと感じる。

　西田優大の“絶対的エース”への挑戦はすでに始まっている。