ドラフト直前のいま語る「1、5、10年後の未来像」

　いよいよ、運命のドラフト会議を迎える。袖を通すユニフォームが決まり、数カ月後には憧れのプロの世界に第一歩を踏み出す。長尾監督は言う。

「スカウトの方が来るたびに話をしているんですけどね、彼の凄いところは挑むレベルが上がれば自分のレベルも上げていける適応力があること。並のピッチャーより、凄い相手のほうがギアが上がるんですよ。僕の手はもうとっくに離れているんですけどね、プロに行って、また挫けず成長して、1年後に大きくなった姿を見たいなと思います」

　1年後、5年後、10年後――。浅野は自身の未来像をこんな風に描いている。

「1年後はまず、試合に出たいというよりは、体作りや球の速さ、変化球に対応することをしっかり出来るようになっていたい。5年後はレギュラー定着。10年後は……夢を与えられる選手になっていたい。特に僕は身長は小さいんですけど、同じような体格の選手に、そんなの関係ないんだ、と思ってもらえるような存在になりたいです」

©Kiichi Matsumoto

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