憧れの選手はアルテューベと村上宗隆

　憧れの存在は、アストロズのホセ・アルテューベだ。身長168cmと小柄ながら首位打者を3度、盗塁王を2度獲得したメジャーリーガーの姿は浅野にとって理想。身長170cmとほぼ同じサイズで、あらゆるプレーを手本にしている。

「自分と同じような体つきでも打てる。足や肩も含め、自分も全ての面で活躍できる選手になりたいなと思っています。動画を見たりして、バッティングフォームなんかも参考にしています」

身長168cmの「小さな大打者」アルトゥーベ（アストロズ） ©Getty Images

　日本のプロ野球では、22歳にして三冠王となったヤクルトの村上宗隆にも憧れる。

「何でそんなに打てるのかな、って。パワーもそうだし、打てる球をしっかり一発で仕留められる選球眼も凄い。単に打つだけではなく、試合の中で気持ちを前に出してリーダーシップを発揮しているところも凄いと思います」

地元のお気に入りは「ぽかぽか温泉」と「ぽん太の肉うどん」

　高校生活もあとわずか。17歳・浅野の素顔は？

「得意な教科は……めっちゃアホなんで、ないっス。出来ないなりに頑張ってはいるんですけど（笑）。休みの日は友達と過ごしていることが多いですね。温泉に入るのが好き。ちょっと遠いんですけど、高松ぽかぽか温泉っていうのがあるんですよ。結構大きくて何時間でもいられるし、体のケアにもなる。みんなで温泉行こや、って」

　香川県で生まれ育ち、高校進学時も他県の強豪校からの誘いを断って地元に残った。浅野の地元愛は強い。

「たくさんの方が応援してくれるんです。甲子園から帰った後は、歩いていても“感動した、ありがとう”って声をかけていただいた。本当に温かいです。好きな食べ物ですか？　うどんは学校の近くのぽん太（「エコぽん太」高松市松島町）に食べに行きます。店員さんが高商を応援してくれていて行きやすいんです。肉うどんが好きです」

【次ページ】　ドラフト直前のいま語る「1、5、10年後の未来像」