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《単独インタビュー》大谷翔平28歳に問う究極の対決!”ピッチャー大谷”は”バッター大谷”をおさえられるのか…果たして勝敗は?
posted2022/10/18 06:06
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph by
Nanae Suzuki
――シーズン終盤、打球が上がらないまま終わった(9月11日の34号を最後に22試合ホームランなし)ことについては、どう捉えていますか。
大谷翔平(以下、大谷) 惜しい当たりも何球かあったんですけどね(笑)。シーズンの最後のほうはとくに打率を意識して、ホームランを前提とする打席を減らしていました。それでもどこかで出ると思っていたんですが、やっぱり、打率か長打かという意識のちょっとした違いがホームランになるかどうかのあとひと伸びにつながるんだな、と思いました。その分、三振が減るというプラスの要素もありましたし、そうやっていくつもある選択肢の中から、来年、何を重視するかというところはこれから考えようと思っています。
ベストホームランとW規定到達について
――今年のベストホームランと言われたら、どれを挙げますか。
大谷 ロイヤルズ戦のホームラン(6月21日の15号、9回の同点3ラン)もよかったし、ヤンキース戦で(ゲリット・)コール選手から打ったホームラン(8月31日の30号、逆転3ラン)もよかったですね。あとはマリナーズの(ローガン・)ギルバート選手から打ったのは、当たり的には一番よかった(今シーズン最長飛距離の141m、打球速度も最速の190km)と思います。打感はあれが一番でした。
――今シーズンは規定打席数、規定投球回数、ともに到達しました。そこについてはどんなふうに捉えていますか。
大谷 やってみた、ということに意味はありました。ただ実際にやってみて、毎年、これを必ず目指さなければならないかと言われると、うーん、という感じですね。このスタイルが(投打を)二つやる上でのベーシックな基準だとしたら、今は他の基準がないので、まずは一回やってみることが重要だったと思います。やった上で、そこはそんなに大事じゃないと否定することもできるだろうし、もう少し違う形の基準を探すこともできるかもしれません。