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「5万人超が見つめる舞台で戦って、サッカー選手の気持ちが理解できた」格闘家・那須川天心が“プロデューサー目線”で見るW杯とは 

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2022/10/26 11:00

「5万人超が見つめる舞台で戦って、サッカー選手の気持ちが理解できた」格闘家・那須川天心が“プロデューサー目線”で見るW杯とは<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

スポーツイベントを見るたび、まず運営のことを考えるというプロデューサー目線の持ち主

――現役の日本代表である久保建英選手とは、対談をしたとか?

那須川 初めて話しましたけど、映像でインタビューなどを見た時と同じ印象でした。“ちゃんと尖っている”から、すげえいいなって。つまり、きちんと自分を持っている。どれだけ活躍しても、天狗になることがなくて。やっぱり世界で活躍する人は、こういう考え方なんだって、改めて感じました。

――那須川選手も久保選手も「神童」と呼ばれ、幼い頃から注目されてきました。プレッシャーに感じることはなかったですか?

那須川 全然ないですよ。だって、好きなことをやっていますから。どんなに辛い練習であっても、やらされているわけじゃなくて、自分が好きでやっている。注目されれば、「負けられない」という重圧は感じますけど、男ならばそれを受け入れるのが当然。負けられないというより、勝ちたい。ネガティブな要素はないです。

選手たちの強気の姿勢を見たい

――そのポジティブさの反面、那須川選手は自分が「ビビリ」であることを公言しています。そのギャップが面白い。

那須川 間違いなく、ビビリです。お化けとか怖いです(笑)。でも、それ以上に僕は勝ちたい。そのためには、練習するしかない。ビビリで、怖いからこそ、怖くなくなるまで練習するってことですね。

――今回のカタール・ワールドカップでは、久保選手の活躍も期待されます。最後に、日本代表へのエールを。

那須川 ワールドカップって、日本が一番盛り上がる“祭り”ですからね。僕は「ベスト8」じゃなく、「優勝」を目指してほしい。スポーツを見る人は、選手たちの強気の姿勢を見たいと思うんです。たとえ相手が強くて、現実の目標がベスト8だとしても、選手には「優勝を目指す」と言ってほしい。実際、僕も「1位目指せよ」って思いますから。それを選手が公言することに意味があるし、一般の人にも「こいつならやってくれるんじゃないか」と、夢や期待感を抱かせる気がする。1人、2人じゃなくて、11人全員がその気になれば、現実になる可能性はあると思っています。

(構成=松本宣昭)

那須川天心(格闘家)(なすかわ・てんしん)

1998年8月18日、千葉県生まれ。5歳で極真空手を始め、11歳でキックボクシングに転向。14年に15歳でプロデビューするとRISE、BLADEなどで連戦連勝を続け、KO率の高さもあいまって「神童」と呼ばれる。公式戦無敗のまま、22年6月の試合を最後にボクシングに専念すると宣言した。

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