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大谷翔平をめぐる“プチ奇跡”? 女子留学生グループに応援ボードを託したら「初観戦でオオタニさんの投げたボールが…」 

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Aki

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photograph byMichael Owens/Getty Images

posted2022/10/16 11:05

大谷翔平をめぐる“プチ奇跡”? 女子留学生グループに応援ボードを託したら「初観戦でオオタニさんの投げたボールが…」<Number Web> photograph by Michael Owens/Getty Images

投球練習に励む大谷翔平。現地での人気はやはり抜群だ

「持って写真を撮らせて欲しい」

 このような感じで、現地の方とコミュニケーションを取るきっかけになった。それだけで喜びを感じたが、応援ボードを大谷翔平に直接見せるチャンスも訪れた。それは15勝目を挙げた試合後のヒーローインタビューの時のこと。インタビューを終えてベンチに戻る際、大谷が一瞬こちらのボードに目を向けてくれた……と感じた。

 これはもちろん筆者の憶測だが、“見てくれた”という思いを持たせてくれる。それが大谷翔平という選手が持つスター性だろう。

 なお試合中の場合、応援ボードを後ろの視界を遮る高さに上げないようにしたり、バックネット裏の席では投手の視界に入る場所では決して掲げないなど、観戦の基本的なルールやマナーを守って楽しんでもらえれば――と思う。

応援ボードがシーズン最終戦にちょっとした奇跡を

 2つ目のボードは、映画「フィールド・オブ・ドリームス」に大谷翔平が訪れたワンシーンのような作品だ。

 この応援ボードの初お披露目は、オークランドでのラスト3連戦だった。史上初の規定投球回&規定打席達成の大記録を前にして掲げられれば……と考えていた。

 そしてこのボードは、渡米観戦最終日となったシーズン最終戦で、偶然の出会いと奇跡を作ってくれた。

 この日は朝から快晴で抜けるような青空が広がっていた。そこで後ろに並んだ日本から来ている4人の短期留学生との交流が、偶然の始まりとなった。4人の話を聞くと、こちらに来て2週間くらい。メジャーリーグ初観戦で大谷翔平の応援に来たという。せっかくなので、応援ボードを彼女たちに託すことに決めた。

 入場時間になって「応援ボード、よろしくお願いします」と一度は別れて席へ向かったのだが……彼女たちの席がセクションも同じで、座席も筆者のすぐ真後ろだった。

 プレーボールがかかり、1回裏、大谷翔平が3人を危なげなく抑えて162回の規定投球回に達し、近代野球では初めて打者と投手として両方規定に達するという前人未踏の大記録達成となった。

ボードを掲げて応援してくれていた女性のもとに…

 この大記録達成の瞬間だけでなく、大谷翔平がベンチに戻る度に彼女たちはこの応援ボードを大きく掲げて応援してくれていた。

 そして5回裏、ちょっとした奇跡が起こる。

【次ページ】 ボードを掲げて応援してくれていた女性のもとに…

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