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大谷翔平を現地観戦しに、コロナ禍後初めて渡米したら…「円安で水が1000円!?」「アナハイムの熱気は“オオタニMVP”ムード」

posted2022/10/16 11:04

 
大谷翔平を現地観戦しに、コロナ禍後初めて渡米したら…「円安で水が1000円!?」「アナハイムの熱気は“オオタニMVP”ムード」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

日本列島を元気づける大谷翔平。現地アナハイムで観戦してみるとどんな感じだった?

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Aki

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Nanae Suzuki

新型コロナウイルス禍の中で制限されていた海外旅行が徐々に緩和されている。海外スポーツを観に行ける環境になった中で、メモラビリア愛好家で大の野球好きが大谷翔平所属のエンゼルスの試合を現地観戦に訪れた。そのレポートをお送りします!(全2回の1回目/#2も)

 大谷翔平選手の観戦で久々の渡米! 前回は3年ぶり、イチローさんのシアトルで開催された引退セレモニーの日以来のMLB観戦、そしてそもそも海外へ行くのもそれ以来である。

〈せっかく行かれるんでしたら、大谷さん観戦記を書いていただけませんか?〉

 編集担当の方から、こんなオファーをいただいた。取り留めのない文章になるが――筆者が経験したことをできる限り鮮明に記していければと思う。

羽田空港の国際線はまだコロナの影響を受けている

 社会人になってからこれだけの期間が空いての渡米は初めて。アメリカ滞在に必要なESTAの手続きや何を持って行くと便利だったのかもすっかり忘れていた。ただ米国の物価高や円安が追い打ちを掛けていて、球場の水が異常に高いと聞いていたので――スーツケースの半分にドリンクを詰められるだけ詰めて、重量23.5kg(ANA便の上限は23.9kg)で羽田に向かった。

 羽田空港に到着してまず感じたのは、ショップやレストランの半分が未だにコロナの影響を受けて営業していない状態だったこと。さらに最近ようやく旅行には行きやすくなってきたとはいえ、空港の人もまばらでまだ観光客が戻っていない印象だった。機内に乗り込んでもロサンゼルス空港便の乗客は3分の1以下の乗客だった。

 変化しているのは、客室乗務員の状況も同様のようだ。今回アテンドしていただいた方も翌日15時の便ですぐ帰国とのこと。当初はアナハイムでの大谷翔平観戦を勧めたが“次の日の集合も早いのでホテルへ帰ってすぐ寝ます”とのことだった。以前は1日空けてのフライトで休暇を観光などで楽しむ方も多かったように思うが、コロナの影響のせいで変わってしまったらしい。

せめて大谷翔平が登板している間に…と願いながら

 筆者が出発したのは9月29日の夜便で、到着予定時刻は日付変更線を跨いで現地同日の15時30分の予定だった。

 この日は大谷がアスレチックス戦でのリアル二刀流予定日だった。筆者が前回大谷の試合を現地観戦したのは4年前のルーキーイヤーだったので、投打での二刀流を生で観るのは初めてとなる。到着後に入国審査にある程度時間が掛かるだろう。

 そう見込んでいたのと同時に、ホテルに一度荷物を置いてから球場に向かう必要があった。なので、試合開始時刻には間に合わずとも、せめて大谷翔平が登板している間に――と願いながら機内でしばしの休息を取った。

 現地9月29日15時30分、予定通りロサンゼルス空港へ到着したが、入国審査場は案の定長蛇の列だった。さらにUberのピックアップ乗り場はシャトルで行く必要がある少し離れたところに設置されたらしく、Uber乗車時にはもう17時を過ぎていた。

【次ページ】 スタジアムに入ると大谷が投げていて盛り上がりは最高潮

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大谷翔平
ロサンゼルス・エンゼルス

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