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大谷翔平を現地観戦しに、コロナ禍後初めて渡米したら…「円安で水が1000円!?」「アナハイムの熱気は“オオタニMVP”ムード」 

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Aki

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photograph byNanae Suzuki

posted2022/10/16 11:04

大谷翔平を現地観戦しに、コロナ禍後初めて渡米したら…「円安で水が1000円!?」「アナハイムの熱気は“オオタニMVP”ムード」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

日本列島を元気づける大谷翔平。現地アナハイムで観戦してみるとどんな感じだった?

「アナハイムまでどのぐらい掛かる?」

 運転手に尋ねると、この時間は毎日渋滞がひどいらしく、「1時間半ぐらいかな」とのこと。「出来る限りベストを尽くすよ」という運転手の言葉を信じて、懐かしい風景を見ながら、まずはホテルへと向かった。

 試合開始時刻とほぼ同時刻にホテルへ到着。チェックインを済ませて荷物を置いたらすぐホテルから徒歩15分のエンゼルスタジアムへ向かった。“良かった、確実に登板中には間に合う!”と安堵しつつ、そして“ついに来た”という胸の高鳴りを感じながら、その足は自然と早歩きになっていた。

スタジアムに入ると大谷が投げていて盛り上がりは最高潮

 エンゼルスタジアムが近づいてきた――が、実は敷地内の駐車場がものすごく広い。場内アナウンスと声援の声が歩を進める度に大きくなってきた。点数が入った大歓声、そしてエンゼルスのアナウンスが聞こえるタイミングでようやく球場内に到着した。

 座席は1階内野席の212セクションで、ここは球場全体や観客の反応も見られる、そしてモニターも上部に設置されている、個人的には一番好きなブロックである。グラウンドが視界に入ると、2回表、大谷翔平が投げているところだった。

 球場の雰囲気は序盤から最高潮である。大谷が打席に入るとき、そして三振を奪うたびに大きな歓声と「MVPコール」が場内に響く。優勝を争っていないチーム同士の消化試合とはいえ、やっぱり野球観戦には声援があってこそだなと改めて感じた(日本のプロ野球ではまだ自由に声を上げた応援はできないが)。

 初となる大谷のリアル二刀流観戦で感じたのは、トイレに行くタイミングや食事を買いに行くタイミングがとても難しいこと。そもそも球場内が混雑していたので忙しい野球観戦となった。

 さらに感じたのは、日本とアメリカの物価差である。

 ピザが13ドル(=約1900円)、水のボトルが7ドル(=約1000円)。そんなアホな……と思われるかもしれないが、これが現実の値段なのだ。

 試合経過に関してはご存知の通り、大谷が8回ツーアウトまでノーヒットの快投を見せた。

 筆者は今年4月に佐々木朗希の完全試合の目撃者にもなった。それもあってか試合中に担当編集の方から〈「アレ」をやったら記事を書きませんか?〉というメールが届いていたので、こういうのは試合後に……と思っていると、結果は推して知るべしになった。

大谷の投げたボールを間近で見て気づいたこととは

 さてメモラビリアコレクターとして、筆者は世界唯一のものを収集している。

【次ページ】 今まで野球はあまり見なかったが、大谷さんを見て以来…

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#ロサンゼルス・エンゼルス

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