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村上宗隆・大谷翔平・山川穂高らは「昔と格段に違う」「高卒でも質が高い」セパ元本塁打王が断言する“スラッガー進化の要因”とは
text by
間淳Jun Aida
photograph bySports Graphic Number
posted2022/09/15 11:02
村上宗隆、大谷翔平、山川穂高。セ・パ、メジャーで活躍する現代スラッガーについて山崎武司氏は絶賛する
「もっと若いコーチが増えてほしいと思っています。野球の環境が大きく変化する中で、その変化を知らない指導者が選手の技術を伸ばすのは難しいと感じています。最近の野球を経験しているコーチから教わる方が、選手たちの能力は伸びるはずです」
2013年までプロで27年間プレーした山崎さんは、プロ入りした当初と引退当時の野球の違いを肌で感じている。例えば2003年頃まで、山崎氏は変化球の意識を外角にだけ置いていた。だが、晩年に近づくほど、内角に落ちる球種が増えたという。
投手が操る球種は増え、かつては疑う余地さえなかったダウンスイングや体の正面での捕球は「非常識」、「時代遅れ」と言われることさえある。野球の変化はスピード感を増している。プロで生き残る選手には、今以上に技術も考え方も柔軟性が求められるようになっていく。<#1、#2からつづく>