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久保建英は「シルバらと共存・連動」が今のソシエダで最適解か マンU戦勝利から中2日→“トップ下で迷った”古巣戦を撮って気づいたこと
posted2022/09/14 17:01
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
9月11日、ラ・リーガ5節ヘタフェvsレアル・ソシエダ戦の撮影のため、マドリード郊外アルフォンソ・ペレススタジアムを訪れた(※撮影の様子は【新着写真】からご覧になれます)。
ソシエダは週中に行われたヨーロッパリーグ対マンチェスター・U戦での激闘から中2日で迎えた一戦だった。
久保は、オールド・トラフォードでの一戦に先発出場し勝利に大きく貢献、78分まで出場していた。そのため、チームとしてローテーションが予想され、どのような布陣で対ヘタフェ戦に臨むのか注視していた。
また久保にとっては、2シーズン前に所属した思い入れのあるクラブとの対戦でもあった。
最高気温35度を計測する中で久保のプレーは?
キックオフは18時半、この日の最高気温35度を携帯電話の天気アプリは計測していた。
ソシエダのイマノル監督は、中盤の主力ダビド・シルバ、ブライス・メンデスをベンチに置き、主にフォワードとして起用してきた久保を、トップ下で先発起用した。
連戦が続く中、シルバを温存するという側面があったとはいえ、イマノルから久保への高い評価を窺える起用だった。前線には、サディクとセルロートの2枚の大型FWを配置、今季初の布陣だった。
降り注ぐ強い日差しの中、疲れを感じさせず、充実した表情の久保の姿があった。シュート、FKの練習からも何度も際どいコースにボールを突き刺し、ゴールが生まれるのではと期待を高めながら撮影をしていた。
ゲームテンポを落ち着かせてボールを丁寧に繋ぎたいソシエダに対し、ヘタフェは肉弾戦を厭わない激しいプレスを展開する。プレスをかいくぐり中盤でボールを引き出す久保にも、元同僚マキシモビッチが激しく寄せる。
この試合においては、久保をよく知るマキシモビッチが一枚上手だったか、久保から何度もボールを奪い取り、久保に、久保らしいプレーをさせる機会を作らせなかった。また、久保、サディク、セルロートの前線3枚という初の布陣も仇となった。