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「オオタニに刺激を受け、次世代が大きな夢を」「世代を担う才能」大谷翔平2年連続30号…ヤンキース剛腕・MVP争いジャッジも認めた力量
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byUSA TODAY Sports/REUTERS/AFLO
posted2022/09/01 17:15
大谷翔平が日本人初となるメジャーリーグ2年連続30本塁打を達成した瞬間
「僕らは投手だけや、野手だけで野球を始めない。皆、両方か、複数ポジションでプレーしたい。例えば、左投手だったとしても遊撃手でプレーするとか、単純に、投手であろうが、打者であろうが、夢は実現できる。ある子供は、全てやりたいと思うだろう。大谷はそれをエリートレベルでやっている」
今シーズンはラストとなるであろう大谷とコールの対決では、大谷のパワーに軍配が上がった。来季以降も2人の力と力の勝負を見られる日が待ち遠しくなるばかりだ。
「大谷選手がやっていることはめちゃめちゃすごい」
<名言2>
「野球とベースボール同じじゃん」っていう方もいっぱいいると思うんですけど、全然違う。大谷翔平選手がやっていることはめちゃめちゃすごいことなんです。
(加藤豪将/NumberWeb 2021年12月21日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/851214
◇解説◇
メジャーリーグで日本人野手がレギュラーを確保する。大谷翔平の大活躍を見ていると麻痺してくるが、それに挑むだけでも非常にタフなことを象徴する加藤の言葉だ。
大谷と同じ1994年生まれの加藤。2013年のMLBドラフトでヤンキースから2位指名を受け、プロ選手としての道を歩み始めた。史上初となる「日本人選手のMLBドラフト全体100番目以内」での指名だったこと、さらに1年目のルーキーリーグで50試合、打率.310、6本塁打25打点の成績を残したことで10代の青年に注目が集まった。しかしマイナーリーグに上がった2014、15年は打率1割台と苦しむなど、雌伏の時は続いた。
「違う国でボールも違う、バットも違う、カルチャーも言葉も違う。その中で数字を出そうとチャレンジすることはすごいことなんです」
大谷がメジャーの一線級で活躍していることの価値。それを肌で実感している加藤だからこそ、このような表現になるのだろう。
その加藤は今季、ブルージェイズの招待選手からメジャー昇格し、27歳にしてMLBデビューを飾った。その後はメッツとマイナー契約を結んで、傘下の3Aシラキュースに所属。8月には内野手の負傷が相次いだことを受けてメッツに“緊急招集”されている。「環境が変わってもちゃんと数字を残したいですね。そこが一番大事なことだと思います。それが自分とメジャーリーガーの違い」と語っていた加藤が、大谷と戦う日はやってくるだろうか。