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「オオタニに刺激を受け、次世代が大きな夢を」「世代を担う才能」大谷翔平2年連続30号…ヤンキース剛腕・MVP争いジャッジも認めた力量
posted2022/09/01 17:15
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
USA TODAY Sports/REUTERS/AFLO
<名言1>
彼(大谷)に刺激を受け、次世代の選手が大きな夢を持ち続けて欲しい。
(ゲリット・コール/NumberWeb 2021年7月18日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/848898
◇解説◇
大谷翔平がまた1つの金字塔を打ち立てた。
現地時間8月31日(日本時間9月1日)、エンゼル・スタジアムでのヤンキース戦に「3番DH」で先発出場した大谷は、2点ビハインドで迎えた6回の第3打席に2試合ぶりとなる今季30号3ラン本塁打を放った。この日の大谷は初回の第1打席、相手右腕コールからあわやフェンス越えとなる特大のセンターフライ。第2打席はコールの前に凡退したものの、相手のエラーが絡んで1死一、二塁となった6回のチャンスで大谷が本領を発揮する。
コールの投じた3球目、98マイル(157.5キロ)の真ん中低めのフォーシームをジャストタイミングで強振。打った瞬間に確信した大谷の見つめる打球は、センターフェンスを大きく超える30号ホームランとなった。
ヤンキースとの第1戦で放った決勝2ラン29号に続く、殊勲のスリーランホームラン。エンゼルスはこのリードを救援陣が凌いで3-2で勝利した。大谷は試合後、現地テレビ局のフラッシュインタビューで「チャンスだったので、どんどんストライクが来たら打とうと思っていきました」と語った。
ア・リーグ東地区優勝を狙うヤンキース相手、そして剛腕コールから放ったことにも価値がある。
パイレーツ、アストロズを経て2020年ヤンキースに加わったコールは、昨年までで計7回のシーズン2ケタ勝利を達成し、今季もすでに10勝に到達。さらにアストロズ時代の2019年にはシーズン奪三振「326」と驚異的な数字をマークしており、今シーズンの奪三振率も試合開始前時点で「11.42」。“コール・トレイン”の愛称が示す通り、メジャーを代表する剛腕ピッチャーだ。大谷の対戦成績も試合前時点で17打数3安打7三振、打率.177と苦しんでいただけに、この一撃は大きな意味を持つだろう。
コールが残した興味深い「オオタニ評」
そんなコールが興味深い「オオタニ評」を残していたのは、2021年のオールスターでのこと。昨シーズンは投打両面での大活躍によって、一流メジャーリーガーの話題も大谷に集中していた。その中でコールは「夢を実現させる」という点で画期的だったとみているようだ。