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“財政難なのに大補強”バルサを激写 誹謗中傷されたデヨンクへの拍手、33歳レバンドフスキが作る深みとは〈次戦は久保建英ソシエダ〉
posted2022/08/20 06:00
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
22-23シーズンが開幕したラ・リーガ、今夏、経営不振といわれる中で大量補強をしたバルサの布陣に迫るため、8月7日に行われたガンペール杯対プーマスUNAM戦と、8月13日の開幕節ラージョ戦の撮影に臨んだ。
レバンドフスキらが加わったバルサの現状
ガンペール杯は、シーズン頭に選手のお披露目を兼ねて行われる親善試合となり、毎年国内外のチームを招待し、カンプノウで行われる。キックオフ前には、選手、監督、スタッフなどが花道を通りお披露目される。
また、今季の対戦相手プーマスには、昨季バルサに所属していたダニエウ・アウベスが所属しており、元チームメイト、バルサのラポルタ会長、8万人を超える観客から歓声が送られた。
注目のスターティングイレブンには、昨季のメンバーをベースに、バイエルンより新加入のポーランド人FWレバンドフスキ、リーズから加わったブラジル人のラフィーニャ、また契約延長がこじれにこじれた末、再契約となったデンベレが入った。
試合はバルサペースで始まった。両サイドより、デンベレ、ラフィーニャが鋭いクロスを送る。そして開始早々の3分、抜け出したレバンドフスキがキーパーをかわし、角度のないところからゴールを決め、自らのお披露目試合の祝砲を上げた。
さらに5分には、レバンドフスキのパスをペドリが流し込んでリードを広げると、前半のうちに、デンベレ、ペドリが追加点を挙げて勝敗を決定づけた。
後半に入ると大幅にメンバーを変更、ケシエ、クンデ等、新加入選手を試しながらも、途中出場のオーバメヤンとデヨンクもゴールを決め、6-0で快勝。プレシーズンマッチは、ラスベガスで行われたクラシコでの勝利(0-1)も含め、4勝2分けと負けなしで終えた。
バルサが抱えている“大きな問題”とは
大きな期待とともに開幕戦を迎えたバルサだが、大きな問題も抱えている。発表された先発メンバーには、ガンペール杯から2名の変更が加えられていた。そして、サブとなった12名の選手にカメラを向けると、10番のアンスを筆頭に、デヨンク、フェラン、メンフィス、オーバメヤン、ピケ、ピャニッチ、新加入のケシエと、各国代表でもレギューラクラスが並ぶ。
監督チャビにとっては、選手たちのマネージメント面もチャレンジになるはずだ。