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池袋でスカウトされて…稲村亜美が語る“神スイング”が生まれるまで「バットを振ったのも4、5年ぶりでした」始球式が毎回“ガチな理由”も明かした
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph byHideki Sugiyama
posted2022/08/22 11:02
美しい投球フォームと“神スイング”を武器に野球界で独自のポジションを築くタレント・稲村亜美
プロ野球の始球式…いつもガチンコな理由
ダイナミックなスイングのみならず、長い手足をしなやかに使った投球フォームにも注目が集まり、プロ野球公式戦の始球式の仕事も増えた。通算14回を数える晴れ舞台での最速は103km。かわいらしく、セクシーに見せようなどという思いは皆無。稲村の始球式はいつだってガチンコだ。
「今まで色々な方にピッチングフォームを教わったし、やるからには球速を出したいという思いもありますけど、あくまで始球式は試合の前座なんだ、ということは常に心に置いています。野球をやっていたので、グラウンドに入るときに一礼するとか、線を踏まないとか基本的なことは気を付けています。先発ピッチャーが初めて踏むマウンドに敬意をもって極力荒らさないこと、あとは投げたらすぐ戻ること! ちょっとだけ試合を盛り上げるお手伝いができれば嬉しいです」
2016年シーズンからキャスターに抜擢され、今年で7年目を迎える「プロ野球ニュース」の現場は、稲村にとって「最高に楽しい、愛のある現場」だと言う。強烈な個性を持つ球界OBの大物評論家たちに愛される、そのコミュニケーション術とは?
〈後編へつづく〉
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