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「ミトマがボールを持つと電流が」「MITOMA 22ユニ姿の人も」プレミア開幕へ…現地報道・ファン・監督の“三笘薫の期待度”は?
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byPA Images/AFLO
posted2022/08/07 11:04
プレミアリーグ初挑戦。三笘薫はブライトンでどんなインパクトを残せるか
敵を瞬時に抜き去る突破力は、プレシーズンマッチでも実証済みだ。相手にしっかりとマークされていてもドリブルで局面を打開できる破壊力は、やはり大きな武器になる。試合の流れを変える「切り札」として、特にシーズン序盤は後半途中から投入される試合が多そうだ。
三笘は自身のストロングポイントについて「サイドの1対1のところは僕の強みかなと思います。そこはトロサールもソリー(マーチ)もいろいろ持っていますけど、自分は違った色を持っているのでそこかなと思っています」とし、自分のカラーを出しながらアピールしていきたいと力を込めていた。
監督いわく「カオルの第一印象は非常に良い」
では、ポッター監督は三笘をどう見ているのか。
昨シーズン、三笘は英労働ビザを取得できなかった関係で、ベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サンジロワーズに期限付きで移籍した。今オフに労働ビザを無事取得したが、ブライトンには2年連続でレンタルに出されている選手もいる。三笘をチームに戻した理由について、ポッター監督は次のように話した。
「カオルには、他の選手にはないクオリティがある。1対1の状況で相手をドリブルで抜き去る能力があり、チャンスを生み出すことができる。チームにとって非常に役に立つ特性だ。本当にエキサイティングな選手だよ。
カオルの第一印象は非常に良い。まだチームに馴染んでいる途中の状況にあるが、第一段階としてはとてもうまくいっている。ただ繰り返すが、まだチームとイングランドに適応しようとしている段階だ。味方の特性を知り、チームのプレースタイルを習得しているところでもある。イングランドのサッカースタイル、そして生活に順応することも必要だ。やるべきことは多いよ。
ただ、カオルのクオリティの高さは一目瞭然。シーズンを戦っていく中で我々を助けてくれると確信している。ブライトンに呼び戻すことができて興奮している。カオルにはこのクラブに溶け込み、サッカーを存分に楽しんでほしい。そうなれば、彼も力を発揮できるはずだ」
振り返れば、サンジロワーズでも三笘はベンチ要員からスタートした。そこから周囲の信頼を積み重ね、秋にはレギュラーに定着。最終的に29試合に出場し、8ゴールを挙げた。25歳のアタッカーが思い描いているのは、このサンジロワーズ時代の再現である。
「勝っている時は選手が変わらないので、引き分けだったり、負けているシチュエーションでどれだけ活躍できるか。そして、次のスタメンの時にできるかというところだと思う。それと、けが人が出たときに、どれだけチャンスを掴めるか。やることは、ベルギーのときと変わらないかなと思っています」
W杯に向けて「甘くない世界」で気負わずに
もっとも、三笘の視界に入っているのはプレミアリーグだけではない。